■明日がもう昨日

就職活動をしようと思う。

今現在は勤労学生として誰からも認められる存在である僕はそれこそもう故郷に錦どころかオシャレだけど実用性に欠けるインテリアを飾る勢いではあるのだけれども、この、僕自身の中に眠る向上心という名の魔物が現在の地位に留まることを良しとしないのだ。

そう、僕はさらに上のステージ、社会人へと足を踏み出さねばならない。社会、そこは人外の魔境。灰色の巨大な生物が人をどんどんと飲み込んでは精力を絞りつくして吐き出し、また女は生贄に、子供と老人は労働力に、青年はサイボーグ兵士として改造を施され王国の礎とされる。人は社会を恐れ、社会から逃げようとするがサイボーグ兵士たちが俺たちをどこまでも追いかけ、蹂躙する! あいつらの屈伸を準備体操と勘違いしてハンコを押しに行こうと近づいたが最後、膝から射出されるパトリオットで空まで吹っ飛ばされちまうぜ! なんで月にクレーターなんて穴ぼこがあるか、わかるか? あれは隕石の衝突によってできたという説が有力なんだぜ!

でも僕はそこへ立ち向かわなければならない、僕の身体に奔流する血潮が、止まることを許してくれないのだ! 恋人はそんな僕を黙って見守ってくれる、両親は僕の背中を押し「がんばれ」と言い、友人は暖かいまなざしでエールを送り、教師は「まだやってなかったのか」と僕を励まし、両親は僕の背中をどんどん押し、いや心の準備が、両親は僕の背中をユンボで。

2006年02月20日 16:36