■三日目東A79a

地獄のミサワ関連で検索して大勢の人が来るそんな中、たった一人「ダイアナ妃 パンチラ」でここに辿りついた君を高く評価したい。

人気ブログランキングへ 2011年08月12日 16:23

■ジョジョの奇妙な冒険/荒木飛呂彦

ジョジョの奇妙な冒険 1 (ジャンプ・コミックス)


各部(第七部以外)ごとの見所をまとめると、
【第一部】吸血鬼とて怯まず人外とて臆さぬ勇気こそが、人間の力なのだ! 
【第二部】舞台と世代が変わっても人間の勇気は不変である! 
【第三部】お金が出来て色んなところを旅行できたしそういうのも盛り込みたいし人間の勇気マジスゲーし! 
【第四部】人間の勇気が息づく仙台みたいな静かな街に暮らせたらなー! 最高だよなー! 
【第五部】ギャングやべーかっけー! 
【第六部】出所してきた友達が聖書貸してくれたよー!
特に第四部は作者のこんな街住みたさ感が前面に出すぎててオススメ。

人気ブログランキングへ 2011年07月17日 01:45

■テンペスト/池上永一

テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)


初めて来た街でふらっと入った立ち飲み屋。しょぼくれた店内の隅っこで一人泡盛をあおる女がいたから話しかけてみたら、なんとやけにしゃべりが達者。話おもしれーなこのネエちゃん、昔水商売でもしてたのかな? なんて思って「なんか接客業とかやってました?」って聞いたら「ううん、昔ちょっと首里城で王妃やってたぐらい」とか言い出して思わずキョトン。そんな俺を見てクスリと笑いながら上目に「聞きたい?」はい、聞きたいです「そっか、じゃあ、えーと、あ、あたしのパパが国家反逆罪で処刑された話はしたっけ?」えー! 何それどういうことー!?
みたいな小説。

人気ブログランキングへ 2011年07月15日 12:10

■嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん/入間人間(著)左(絵)

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)


重要なのは一も二もなくキャラクター。まずキャラを好きになってもらって、彼らの物語を末永く見守りたいと思わせることこそがライトノベルにおける「成功」の形の一つであると信じて疑ってなかったんだけど、何これ、いいの? こんなに友達にしたくないキャラしか出てこないものをライトノベルとして出していいの? 出てくる人物たちは一癖どころか、難癖を何癖も貼りつけたようなやつしか出てこない。絶対友達にしたくない。なのにページをめくる手は止まらないし、なんだったら普通に面白い。意味わかんないなんでなんでとしばらく自問してたら、あー、思い当たった。これあれだ。シリアルキラーの詳細をwikipediaで延々追ってたときの感覚に超近い。最高におぞましい娯楽。もっともグロテスクな暇つぶし。そういう感じ。

人気ブログランキングへ 2011年07月15日 12:07

■ダシマスター/松枝尚嗣(作画)早川光(原作)

ダシマスター 1 (ヤングジャンプコミックス BJ)


多くの料理漫画が「食材」や「調理技術」「アイデア」などを題材に、特級厨師を目指したり事件を解決したり大谷の罠にハマったりしゃくれたりしてる中、それらの主人公たちが当然出来ているとされてる「ダシを取る」ことのみに焦点を当てた一点超ニッチ突破な漫画。超高級食材を使った料理や、グルメすぎて性格悪い実業家などを、ただただ「ダシを取るのがうまい」という理由だけで打破していくのだけど、その過程が実に丁寧に描かれてるため説得力は抜群! うん、ピンと来ないと思う。俺も最初そうだった。作中に出てきた、ヨーグルトと味噌を混ぜて作ったみそ汁があんな美味くなかったら、今でもピンと来てなかったと思う。

人気ブログランキングへ 2011年07月15日 12:05

■イニシエーション・ラブ/乾くるみ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)


作中に出てくるあの女がホントムカつく、ホント、落ち着けよ、と言われても中々無理なぐらいじたばたしちゃう読後感。マジでムカつく無理もうあの女の右鼻に生クリーム、左鼻にヨーグルト詰めてこれからのうんこ全部サワークリームにしてやりたい。本作に仕掛けられたトリックに微塵も気づけなかった悔しさも多少あるかもしれないけれど、このムカつきはそれを遥かに凌駕するし、つまりそうなっているということは、まさに作者の仕掛けたトリックが一つのミスもなく成功しているということなのだ。たった一行、いやわずか一語にして世界を転覆させる「どんでん返し」しかもそれをあろうことか恋愛小説で! しかもあんな形でやってのけるとは! 絶対この作者性格悪い。でもめちゃくちゃ仲良くなれそう。

人気ブログランキングへ 2011年07月15日 12:02

■ベン・トー/アサウラ(著)柴乃櫂人(絵)

ベン・トー サバの味噌煮290円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)


人間が焼却炉に入って無傷で済むとか天井まで跳躍できるわきゃねーだとか、細けえこたいーんだよ! ガハハハ! んでな、こいつらがスーパーの半額見切り品になった弁当を命がけで奪い合うんだよ。命がけっつっても伊達や酔狂じゃねえ、ホンモノの命がけだぜ? シールが張られた瞬間アメフトのスクラムみてーに大の男ががっちり組みあって、その塊を買い物カートが重戦車よろしく蹂躙したりよう! そんな戦場に美少女が一人いるんだけどよ、こいつが滅法強えーんだまた! カーッ! 傷ひとつ負うことなく弁当を持ち去るその姿についた二つ名が……【氷結の魔女】 ガハーハ! どうよ! 燃えてくんだろ! もちろんライバルもいてな、【魔導士】の二つ名を持つ男なんだがコイツの能力ってのがまた……オイ、聞いてんのか坊主。なんだ、寝ちまったのか。

人気ブログランキングへ 2011年07月14日 23:52

■極限姉妹

「おねえちゃんおねえちゃん!」
「んー?」
「見て見て、ほら、すごいよ! 海だよー!」
「そうだね」
「あれっ、なんでなんで、すごいじゃん! こんなにおっきい海!」
「まあ、そりゃ、漂流してるからね」
「海うみー! 海以外何もなーい! ウケるー!」
「その態度には母なる海もしかめ面よ。あのね、もう少し危機感持ったらどうなの」
「そんなこといっておねえちゃんだって寝転がってるじゃん!」
「だってやることないもん。見渡すかぎりの大海原で何しろってのよ」
「だからってゴロゴロしてないで、少しはお外で遊びなさい!」
「無理だっつってんだろ。漂流してんのよ。わかる? 漂流、ひょーりゅー。アンダスタン?」
「あん、だ……すたん?」
「そこわかんないんだ。なんかアタシの方が恥ずかしいわ今」

* * *

「あたしたち銚子港に着くまでこのままなのかなー」
「そうね。なんで銚子には着けると確信してんのかわかんないけど」
「着けないの?」
「着けるかわかんないから漂流っていうのよ」
「飯岡港にも?」
「うん」
「えっ、じゃあ波崎港はっ!?」
「なんでイワシの水揚げ国内トップ3の港を挙げたか知らないけど、そもそも陸に着けるかどうかわかんないから」
「えー……そうなんだ……。なんかガッカリしたら急にお腹減ってきちゃった。食べるものないー?」
「救命ボートに備え付けの食料が少し。チョコと乾パンかな」
「それだけしかないの?」
「そうよ。貴重な食料なんだから、これでもありがたく食べなさい」

* * *

「あっ、乾パンって結構おいしいねおねえちゃん!」
「そうね。……ところで、一つ聞いていい?」
「なーにー?」
「なんでチョコレートフォンデュにしたの」
「えっ。だってチョコと乾パンしかないじゃん?」
「だからって両方いっぺんに消費してどうすんの。わかってんのアンタ、これしか食料ないのよ? バカじゃないの?」
「バカじゃないよ?」
「バカの確認が取れたわ」
「そんなこといって、おねえちゃんだってモリモリ食べてるじゃん!」
「当たり前でしょ、ふいに食料がラストになっちゃったんだから。……もういいや、アタシは寝る。体力消耗しても得なことないし」
「あっ、だめだよ、食べてすぐ寝たらカタクチイワシになっちゃうよ?」
「望むところだわ。アンタ残して一足先に銚子で漁獲されてやんよ」
「むー……。あ、おねえちゃんこれ何? 花火?」
「救難信号筒。光を打ち上げて、ここにいますよー、って他の船に知らせるやつ。すごい大事なものだから勝手に打ち上げたり」

ひゅ~~~~~っぽん……。

「たーまやー!」
「終わりや」

* * *

「おねえちゃん、おねえちゃん起きて」
「ん……何よ」
「はい、これ」
「これ、って」
「さっき勝手にチョコレートフォンデュしちゃってごめんなさい」
「いや、それはもう別にいいけど。それよりどうしたのこの果物」
「ごめんなさいの代わり!」
「いや、そうじゃなくて、どっから持ってきたの。ここ海のど真ん中でしょうが」
「あ、それはね、さっきおねえちゃんが寝てる間島についたからね、果物だけ取ってまたボートを沖に、あっ、痛い、あれっ、どうして、仲直りのフルーツ、痛い、バナナ、痛っ、バナ、痛っ」

人気ブログランキングへ 2011年04月17日 21:48

■春バーサス

春が大嫌い。

いつ頃からだろうか、こうやって胸を張って「春が嫌いだ!」と言えるようになったのは。
昔はそれこそ春にガン遠慮して、いやまあ夏さんや秋さんが本命ですけど、春さんもいいと思いますよ! 俺、そういうセンス嫌いじゃないですし……なんていうか、春さんの飼ってるペットも可愛いと思いますもん!

とか言ってたけどもう無理我慢の限界。春嫌い。ホント嫌いだわ。なんか世間では「芽吹きの季節」とか言ってるけどアレだよ、春なんかどうせ秋さんや冬さんがせっかくキレイに片付けたレゴをガッシャーン! ってやってるだけなんだよ。ガッシャーン! がらがらがらー! あった、このパーツ欲しかったんだー! つって桜だけ取って咲かしてるだけなんだよ。

それを後から夏さんとかがどんだけ苦労して他のパーツも使ってガソリンスタンドとか作ってるかわかんないだろ、そういうところあるよ春はホント。

たぶん中学生頃から春が嫌い、って認識はあったんだけど周りから「春いいよね、過ごしやすいし」とか言われて「う、うん……僕も、そう思うよ」なんて同調しないとパピコとかもらえなかったしな。最初に外す蓋みたいな部分にちょっとだけ残ったアイスしかもらえなかったしな。

だからもうさ、春がろくなもんじゃないって印象を広めるために野犬とか放ちたい。春に。春になった途端に野犬放って「春=野犬=こわい」みたいな印象操作して、この世から春を無くそうと思うよそうしようよほんとに。花見してるところに野犬が襲いかかってきて「うわー! 逃げろー!」「きゃあー!」「マズい! 我が課の紅一点、舛岡くんが犬に襲われてる!」「ここは僕に任せて、君は逃げて!」「え、でも……」「いいから! 惚れた女を守れなくて、何が営業だ!」「(キュン……!)」あー! だからホラ出会うなってー!

人気ブログランキングへ 2010年02月15日 08:51

■米より先にガムが渡来

朝すげーもうコートとか。

朝すげーもうコートとか着ないととてもじゃないけど細胞単位で氷結し、ハッと目が覚めたら街の様子が全然変わっててあれ、こんなところにビルなんてあったっけ? あれ、あの車宙を浮いて走ってるぞ? どういうことだ、どういうことだ! ちょっと失礼! 新聞を見せてください……2044年……? バカな、僕は2009年に道端で氷付けになっていたはず……それがどうして……一体なぜなんだー! 「何コイツキモい」 あ、時間は経ってもそのへんの評価は揺るがないんだ。

ってなるぐらい寒いのに、日中日が差してからは急に暑くなって今度はとてもじゃないけどコートなんか着てらんない、コートなんか着てたら体内に滞留した熱で僕が……僕自身が……溶け……。ハッ! と目が覚めたら街の様子がさっぱり変わっててあれれ、こんなところにビルなんてあったっけ? あれ、あの車宙を浮いて走ってるぞ? どういうことだ、どういうことだ! ちょっと失礼新聞を! え、2044年!? バカな、僕は2009年の道端で融解して液状になって春雨を入れられて……「何コイツカロリー低い」 あ、すすらないですすらないでOLの人。「これが私の朝ごはん!」目線おくらないでおくらないでOLの人。

ってなる日があって困るよね。

人気ブログランキングへ 2009年10月27日 08:13

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