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■宣伝ズ

Web0.2の本が出ます。

Web0.2のことを知らない人も当然いると思うので説明しますと、要するに誌面上で行われる大喜利です。説明終わっちゃった。

もっと細かく説明するならばオフ喜利というイベントの説明にまでさかのぼらなければいけないんですが、このままだとキシリトール並に実感の湧かない宣伝効果になりかねないのでします。ああ、その前に「大喜利」の説明。

大喜利:出されたお題(「こんな学校は嫌だ! どんな学校?」とか)に対して面白いボケをするという貴族の遊び。喜利力の強いものはひとボケで山を粉砕できたという。元寇が帰ったのはこれに負けたからというのが現在の有力な説。

で、オフ喜利とは何か。普段ネット上で面白い文章を書いている人たち、だけどお前ら、実際リアルタイムでボケさせても本当におもしれーの? そうなの? というのを検証するためにネットから切り離されたオフラインの大喜利、つまり略してオフ喜利。

そのオフ喜利の中でも特に喜利力の高いもの(ひとボケで猫が嫌な顔をする)たちがその喜利力を雑誌の誌面上で披露するというのが週刊アスキーの中の一コーナー「Web0.2」なわけです。

で、それが本になりました。

まあ散々喜利力だの言いましたが、要するに僕含め素人なので巷に出ているプロの大喜利本に比べてどうかというのは端から期待してはいませんが、素人とはいえ十人程度の人間が190ページに渡り本気で人を笑わせようとしている。その熱そのものは結構人肌超えてると思います。

ちなみに上のリンクからでも買う(予約)ことはできます。上のリンクから買うとスナイパーが五十円を僕の額めがけて撃ち込むという仕組みになってるみたいなので、僕の額にドーナツ状のアザをたくさん作りたい方は上のリンクからどうぞ。

個人的には、可能なら買う前に一度読んでみるのをオススメします。読んでその中で一つでも気に入ったボケがあれば、教えてください。

2007年10月30日 22:27


■理系魔王

「フハハハハ! どうした勇者よ、余はまだ全力の半分しか出しておらんぞ!」
「こうなったら、俺も師匠から授かった一時的にパワーを三倍にする奥義を使うしかない!」
「何! 貴様まだ奥の手を隠し持っておったのか!
 しかしこのダークスフィアを使えば、余の力は貴様の全力の二倍に膨れ上がる!」
「なんだと!」
「賢者さま、このままでは勇者さまが!」
「大丈夫じゃ、勇者には本人もまだ気づいておらん潜在能力がある。それを解放すればヤツの力は三倍になるじゃろう」
「ふん、聞こえたぞ。どうやら貴様はまだ力を隠しておるらしいな、しかし! 余とて魔王、本気を出せばそのさらに1.7倍の力が出るぞ!」
「どうすればいいんだ!」
「勇者……勇者よ、私です。光の神です
 私の加護でアナタの防御力は上がりました」
「やったぞ! 俺の体が相手の攻撃を75%吸収するシールドに包まれた!」
「こしゃくな! いくぞ、くらえ! 我が全魔力を注ぎこんだ、攻撃を!」
「今じゃ勇者! 聖剣を解放するのじゃ!
 邪悪なる攻撃を吸収し、三倍にして相手に返す技が一度だけ使えるぞ!」
「よし、これで魔王を倒す! いくぞおおおおおお!」

Q:勇者(←こわっぱ)の技で余を倒すことは出来るか?

式)

余の全力をXとする。

勇者の現在の全力は余の全力の半分と互角なので、0.5X=勇者の現在の全力
勇者の三倍奥義は、余の全力の半分×3なのでこの時の勇者のパワー=1.5X
ダークスフィアによって勇者の三倍奥義の二倍の力を手に入れるので、余の全力はこのとき3X
潜在能力を解放すれば、勇者のパワーは三倍=4.5X
余の本気はさらにそれの1.7倍なので=4.5X×1.7=7.65X
光の神(←こしゃくな)のシールドで余の攻撃を75%カット、つまりこの時勇者に与える攻撃のパワー=1.9125X
さらにその三倍を聖剣(←ウザい)の技で返すので 1.9125X×3=5.7375X

この時余の全力は7.65Xなので 7.65X > 5.7375X

つまり、勇者の技で余は倒せない!

「フハハハハハ! 効かぬ! 効かぬぞそんな技!」
「くそー! 守らなければいけない想いとか大自然の怒りとか最終回の都合やらでパワーをさらに二倍だー!」

5.7375X × 2 = 11.475X
7.65X < 11.475X

「ぐわあああああああー!」
「やった、やったぞー!」
「ぐ、ぐふっ……ふふふっ……でも計算どおり……だし……!」
「なんだと!?」

2007年10月25日 17:16


■五輪のにょ

武士道とは、死ぬことと見つけたり

日曜は、昼ぐらいまで寝て、起きたとしても何かぼーっとしてまだ体ダルい気がするなあ、夜は飲み会だし疲れ残したまま行ったら皆に失礼だし二度寝するかな。いや、二度寝っつーか一回しっかり起きてるから二度寝じゃなくてこれただの昼寝だよ昼寝。午睡午睡、スゴイ午睡、お、これ後ろから呼んでもスゴイ午睡になんじゃね? いすご……なってねーよ、あーもう今のでやる気失せた。すぐ起きる可能性もゼロではなかったのに今のでやる気虚無った。やる気全焼してする気にも飛び火した。寝よう寝よう。んで飲み会行こう……んで可愛くて二刀流好きな子見つけたり……


「あれ、武蔵さんは?」
「なんかまだ寝てる」

2007年10月23日 22:28


■娘の名前はグレッ子

「良い子のみんなへ!

テレビを見るときは部屋を明るくして、やむをえなかったとはいえ手にかけてしまった兵士たちの顔が少しでもフラッシュバックしないように意識を失うぎりぎりの量のハルシオンを服用し、余ったハルシオンを縦に積み上げメントス状にしたら、自慢の手刀で真ん中のハルシオンだけだるまfallin' うまく一個だけ抜けたら今日のあなたは剛ラッキー! 思い出の場所に行ってみよう、素敵な出会いがあるかも!?

『ここは……あの日俺が……』
『そうよ、ここはあの日の戦場。あなたの悪夢よ』
『誰だ!』
『私はあなたの悪夢が残した、ささやかな希望』
『お、お前、グレッグの、グレッグの娘か?』
『パパは最後までアナタを信じていたわ』
『やめてくれ、やめてくれグレッグ……! 仕方なかったんだ! そうしなければあのケーキの上に乗ってるサンタの形をした砂糖菓子を四等分にすることは……!』
『もういいの、あなたの悪夢は終わり、終わったのよ』
『ハァッ……ハァッ……』
『さあ、眠りましょう……大佐どの』
『! グレッグ! やめろ! 離せ! 許してくれ、グレーッグ!』

とかって暴れだすトラウマ過剰なお友達と画面からはできるだけ離れて見てくださいね!」

2007年10月18日 19:19


■ロックマン世代

バイトに行く途中、変な歩き方をしている小学生を見た。

狭い小路を右にうろうろ左にうろうろ、今日の給食にバカルディでも出たかってぐらいの千鳥ワルツを踊っている。「邪魔だなあ」と思いながらよくよく観察してみると、石ころを蹴りながら歩いていた。

それを見て、遠い遠い記憶、登下校時にあるルールを定めてた小学生時代を思い出した。石を蹴りながら帰って、家に着くまでにその石が溝に落ちなかったら勝ち、みたいなことを皆していた時代があった。それこそ法律かってぐらい。やらなきゃ家裁送りかってぐらい皆やってた。僕はもうその時から社会のそういう流行とかに乗っかるのと漢字ドリルが大嫌いだったので、石蹴りはせずに、それとは違うオリジナルのルールを定めて帰っていた。

そのルールは「地面のポッチを踏んだら一点」というもの。

何を言っているかわからないと思うが、僕も今同じ気持ちだ。気が合うね僕ら。

名称はわからないが地面に直径5cmくらいの赤いポッチがあるのだ。
何のためかはわからない。
けど比較的新しい道路にあった気がするので、きっと舗装するときとかによく出てくる古代の魔物とかを封じ込める何かだろうと思う。とにかくそれを踏むと「一点」なのだ。
そのポッチにも色々種類があって、一番多いのが赤色の小さいポッチだが、時折直径8cmぐらいの大きいポッチもある。そうなるとその地面の下には渡辺二郎クラスの魔物が封印されてるはずでそれを踏む僕も命がけ、ということででかいヤツは「二点」 さらに他にも「青い」ポッチや「黄色い」ポッチもありそれらも踏むと「二点」

一緒に帰る友達は、何かを思い出したように立ち止まっては2メートルほど戻りポッチング、そして帰ってくる僕を不思議にみてたと思う。彼らから「石蹴り勝負しようぜ」と誘われたこともあるが、人に指図されるのと国民の気持ちを考えない増税が大嫌いでポッチを踏むのが大好きな僕は断ってた。

あの頃何故あんなに必死になってポッチを踏んでたかは知らない。なんとなく、踏まないと世界アウトぐらいに思ってたんだろう。そうして漠然と世界を救い続けていた僕だが、受験が忙しくなってポッチングも辞めてしまった。

目の前の小学生を見て、ふとそんな記憶が蘇った。
彼も彼のルールに従って今下校しているに違いない。漠然と世界を救っている最中なんだろう。
彼の背中は僕の背中だ。忘れていた僕の背中だった。

僕は思った。

「邪魔だなあ」と。

2007年10月18日 01:02


■2ターン行動不能

風邪を引いた。

最近寒くなってきたしここのところ忙しかったということもあって疲れも溜まっていたのだろう。朝起きたらノドが痛いし熱っぽいし、立ってるだけで鼻水が滝の如く流れ落ちていくのがわかる。もう住職が見たら「ちょっと修行させて!」って言っちゃうぐらいナイアガラ。

僕はよく多忙と多忙の間に風邪をひくので色々と助かるといえば助かるのだけど、やっぱり風邪は風邪。しんどい。

サマータイムに入った脳を抱えながら寝転び、五万画素程度の意識でベッドの桟をぼうっと見ていた。

意識がぼんやりしているので、ベッドの桟が段々と遠近法のルールを外れだす。まるで巨大な陸橋を見ているような気分になる。

脳が大幅に勘違いしだす、十五型のテレビで東京ドームを見ても「でけえなあ」と思えるのと同じ現象がベッドの桟に起こる。

だんだんベッドの桟がもう完全に一つの観光名所になり、電車が走ってもおかしくない大きさにまで成長し、物好きなカップルがそこを歩きだしたり後ろの彼氏がちょっと揺らしたりして
「もー! やめてよキルケー!」
「あはは! ゴールは怖がりだなあ!」
なんつって会話がなされてるところを後ろから汽笛が聞こえる。
「もう今は廃線になって走ってないはずなのに、汽笛が聞こえる! そういえば聞いたことがあるこの陸橋は呪いの陸橋だって……!」
そして振り返った二人を、人間の手のような形をしたバケモノが彼らを襲う!
「なんだよ汽笛とかの伏線ちゃんと使えよ無能!」
うっせーこっちだって電車の模型とかあったら使ってるけど、今手元に亜鉛サプリしかねえんだよ!
ホラ指だってこう横から見たら新幹線みたいに見えるだろ、爪のところがフロントガラスとしてさ
中指が「のぞみ」薬指が『ひかり』小指が『こだま』で……親指、は、えーと。
「お前新幹線の名前三つしか知らねえんだろ!」
うっせー知ってるっつーの、親指が、えーと、親指が『スティーブ』で人差し指が『ジョブス』だバッキャロー! モワー! モワー!
「なんだよその汽笛」
Macの起動音だよ!
「似てねー!」

風邪である。

2007年10月16日 21:41


■姉妹ing

「おねーちゃーん!」
「何よ」
「遊ぶフリしよー!」
「それなら既に始まってると言えるけど」
「あのね! こないだお姉ちゃんが言ってた話の続き聞かせてよー!」
「ごめん、人の話に勝手にしおり挟まないでくれる
 何の話だか覚えてないし」
「もー! お姉ちゃんたら!
 朝起きたら右腕がHDDVDで左腕がブルーレイになってた話だよお!」
「間違いなくアンタが出産した話だと思うんだけど」
「その二つが対消滅して第二のビッグバンが産まれた!
 ってところまでは聞いたよ!」
「もうオチてんじゃない
 ジャンプなら三回打ち切られてもお釣りが来る終わり方よ、それ」
「うー、つまーんなーいよう!
 つまんないよう!
 つまんないよう、不安材料!」
「韻踏むことで何か解決できる世の中だったら、よかったんだけどね」
「不安材料!
 普段細胞!」
「アメーバの気持ちなんか知らないわよ」
「うー!
 あ、そうだ、私、彼氏できたよ」
「ウソ」
「できたよー!」
「……はっ、
 どうせアレでしょ、また紙粘土による自作でしょ。
 やめときなさいよ、あんときニスまで塗ったせいで
 添い寝してるあんたまでテカテカに」
「違うもん! ホントに彼氏だもん!」
「え、マジで。
 嘘だったら三途の川も渡れなくなるぐらいローキックするよ」
「ホントホント」
「……どんな人?」
「うふふーひ・み・酢!」
「つ、よ、つ。
 何でミツカンラベル貼ってんのよ」
「ひ・み・J!」
「だから、つ、だってつってんでしょ
 人の与えた「つ」を勝手に90度回転させてんじゃないわよ」
「教えてほしい?」
「興味はあるね」
「うふふーどうしよっかなー! そうしよっかなー!」
「何も提案してないけど」
「じゃあねー私が彼氏紹介するからそれで許して!」
「あんたが馬鹿で助かった初めてのケースだわ」
「えーとねー彼氏はねー細マッチョでー」
「ふむ」
「髪は茶色くてー」
「ふむ」
「くりっとした目でー」
「ふむ」
「鼻が長くてー耳がぴーんとなっててー」
「ふむ」
「名前呼ぶと尻尾ふりながらよってきてー」
「もう既に随分と犬だけど」
「犬でー」
「合ってたわ」
「年上の社会人!」
「間違っては無いけど、大間違いだわ」
「ねね、うらやましい? うらやましい?」
「決してうらやましくはないけど、
 見てみたいから連れてきて」
「駄目だよ! 今妊娠中だもん!」
「メスかよ」

2007年10月15日 15:47


■thats all for today

「はいじゃあ今日の授業は俳句を作ってみましょう。
 それじゃあ、優子ちゃん! 何かできましたか?」
「は、はいっ。え、えっと……、
静けさや
  岩に染み入る
   鳥の声
 」
「はーい、上手にできましたねー!
 優子ちゃんはうまく昔の俳句を自分流にアレンジしたね!
 どこかで知ってたのかな?」
「は、はい、お父さんが言ってて」
「そっかそっか、上手だったよー。
 はいじゃあ、次は……タカシくん!」
「はい。

 あばずれめ
「タカシくんタカシくん?
 どうしたのかな、先生の聞き間違いかな? もっかい言ってくれる?」
あばずれめ
「ターカーシーくん!?
 どこでそんな言葉覚えたのかな、はっ、あははっ」
「季語は北新地です」
「タカシくん慎もう? ちょびっと慎もう?
 ほら、優子ちゃんみたいに、もっとこう昔の俳句を使うとかね」
古池や
 蛙飛び込む
「そうそうそう!」
   あばずれめ
「タカシくーん! どうしてもかな、どうしてもなのかな?
 無理を通したい年頃なのはわかるけど、どうしてもあばずれにこだわっちゃうかな?」
「あの女は、俺の心に寂しさという名の傷跡を残していった」
「そういうどうでもいい詩的さは持ち合わせてるんだね。
 ちゃんと作ろうか、ね? 国語の授業に痴情持ち込んじゃ駄目だと先生思うな、ね?」
あばずれと
「経験談もよそうか! 軽く道徳の授業に足つっこんじゃうからよそうか!」
「季語は野外で三回です」
「わかんない! 先生わっかんないなー!
 季語だけで八文字使ってるし、季節がいつかもわかんないし!」
「夏です」
「知りたくなかったなー! まあ大胆になる季節だからね男も女も!」
「あの女から俺は恋愛というものを学んだ」
「今は俳句を学ぼうか、ね?
 ほら、あ、じゃあ先生言うから続けて言ってみようか
 はい、じゃあ、最初は『古池や』」
古池め
「タカシくんタカシくん」
古池京子め
「あービンゴだったかー図らずも傷口えぐっちゃったかー。
 まさか芭蕉も自分の俳句が小学生の痴情をえぐるとは思わなかっただろうねえ」
古池京子の旦那め
「小学生に不倫はリスキーだと思うな!
 オタクの趣味馬鹿にするぐらいリスキーだと思うな!」
慰謝料を
「オッケー 教諭ストップかけるよ! 心のタオルをばんばん投げるよ
 じゃあ今日はここまで! 一応皆も行きずりの女とは割り切って付き合うようにね、っていう授業でした!」

2007年10月13日 22:42


■Q&A&

「ねえねえたくや~」
「うぅん、どうしたのみほにゃん!」
「ここでなぞなぞです!」
「お、よーし、一発で当ててやるぞ!」
「うふふ、いくよぉ
上は洪水、下は大火事みたいに激しい恋愛で始まった二人なのに最近ではすれ違いばかりで、このままじゃ私たち二人とも駄目になっちゃうかもって思いながらも移り行く季節に逆らうことも出来ずにずるずると悪循環の輪の中を転がり落ちていく。そんなある日、友人の紹介である男性に出会う。初対面なのに初めて会う気がしなくて、しゃべっているうちにどんどん彼の持つ『世界』に引き込まれて行き、最初はちくちくと良心を刺激していた彼氏のことも、目の前の魅力的な『世界』を持つあの人の前には薄れていき、そして私は違う道を歩むことを決意して貴方に自分の気持ちをありのまま伝え、そして別れようと思うけれどここに来てなぜか止まらない涙をごまかすために私がさっきまで入ってたものな~んだ!?」

「風呂」
「ピンポーンせいかーい! 嬉しい!?」
「いや」

2007年10月11日 13:22


■プラシーボシャトル

「あなたは鳥です。大空をはばたく鳥です……さあ、私が3,2,1の合図で手を叩いたら貴方は鳥になっています、いいですか?
 3,2,1……さあ、貴方は鳥になりました!

 さあ、貴方は鳥です。大きな翼が見えますか? 見えますね。
 では早速大空を羽ばたきましょう、あなたは大空を自由に飛んでいます
 気持ちがいい、とてもいい気持ちです。おや?
 どうやら今月の家賃の支払いを忘れてしまっているようですね、郵便局にいきましょう

 さあ、貴方はポーチから通帳を取り出してATMで家賃を……
 できない? なぜですか、貴方は鳥です。自由に家賃を振り込む鳥なのです。
 さあ通帳を取り出して……くちばしで……そう
 さあ、暗証番号を打ち込みましょう。
 そう、気持ちがいい、とてもいい気持ちで暗証番号を打っています。

 さあ家賃も振り込んだことだし、また大空を羽ばたきましょう!
 自由に空を飛ぶのはとても気分がいい!
 町もビルもぐんぐん追い越して、スピードもどんどん上がります!
 さあ! そろそろ第一宇宙速度を突破しましょう!
 大気圏を突破しながらメスに求愛行動を……ん?
 何、できない? できないことはありません、あなたは鳥です。NASAの開発した鳥なのです。
 さあ、大気圏との摩擦熱で素揚げされながらも大いなる宇宙に羽ばたくのです!

 何ですかその目は。
 鳥は大気圏突破できないとでも言いたげですね。
 できますよ。
 あ、もしかして知らないの?
 スズメとかでもできるよ
 いや、カラスとかふっつーによっゆーでできるよ
 あいつら黒いじゃん? 何でや思う?
 あれな、宇宙で孵化してから大気圏通って地球に来るからやねん
 大気圏でこんがり焦げるから黒いねん
 な、行けるやん、ホラ、ホラホラ
 はーい大気圏イッキイッキイッキイッキ! はい行ったー! ナイスこんがりー!

 はいじゃあ大気圏突破しながらショートコント「医者」

 『先生、僕はガンなんでしょうか
 黙ってないで何とか言ってください!
 ガンなんでしょ! わかってるんですよ!
 もう余命いくばくも無いんですよね!

 なんでずっと黙ってるんですか!
 僕の病気が何なのか、ちゃんと言ってくださいよ!』」

「……ホケキョ」

「『ふざけてるんですかー!』」

2007年10月09日 17:15


■ミッフィー

ゴミ箱の話。

ゴミ箱、が、あると便利。そんな事実はもう何年も前に多分ソクラテスとか夏目漱石とか、まあとにかく偉人部の方々がさんざ言ってきたことだろうとは思うけれど、あえてここでもう一度言いたい。

ゴミ箱って便利。

最近ではむしろゴミ箱と同棲していない人なんて第一ボタン閉めてるホストぐらい希少種なんだろうけども、ここで僕はさらに問いたい

ゴミ箱の形って、不便じゃね?

ゴミ箱は便利だけど、形が不便。これは惜しい。死ぬほど惜しいことなんだ。めちゃくちゃな美人をやっと口説いて自分の部屋に持ち帰っていざセックス! と思ったらコンドームが全部湯葉だったってぐらい惜しいことなんだ。ゴミ箱は便利! 異議なし! だけどもゴミ箱の形が死ぬほど不便だと僕は思う。

あの形、あの円筒形、あれにゴミを直接入れるのは簡単だ。小学生だってできる。だが! ある程度の距離からあの円筒形に物を投げ入れるのなんて人間にできることの限界を超えている、超えているのだ! 何度投げてもゴミが入らない、入っても跳ね返って戻ってくる、ロナウドにインターセプトされる。様々な理由が重なりいつだってゴミ箱からゴミback on.ゴミと同時にストレスも溜まっていく。

じゃあゴミ箱の形を盃状にひらべったくしてみたらどうだろう?

それならゴミは確実に入りやすくなるだろう。ストレスもたまらないかもしれない。けれどそれじゃあゴミが丸見えなんだ! 平べったい盃の中にびっしりと敷き詰められた色とりどりのゴミたち、食べ物の残りかすやスナック菓子の欠片や調理中に出た生ゴミが所狭しと敷き詰められ異臭を放ちだし、めんどくせえとばかりにコンロで加熱してたら何だか美味そうなものができた……これがパエリアの始まりである! なんっつってたらスペインが日本人の膝砕き政策を打ち出しかねない、だから盃状のゴミ箱もメルト却下ダウン。

結局ゴミ箱はあの形になるしかない。つまり、ゴミ箱の限界はあそこなんだ。今こそ人間はゴミ箱時代に別れを告げ新たなゴミ処理方法、そう、バイオ改造されたゴミを食う猫とかを作るべきなんだ。ただの猫だとそれはそれで気持ち悪いので見た目はとびっきり可愛く、そうだキティちゃんみたいなのがいいな。それがてこてこ歩いてきてゴミを見つけたらお腹にある巨大な口がばかっと開いてゴミを食べるの! でも大きなゴミはダメだよ? キティが一度に噛み砕けるゴミの量はリンゴ三個分までなのぉ~!

サンリオに膝を砕かれる。

2007年10月02日 23:00


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