« 2007年10月 | 2007年12月 »

■リセッシュの中身は強酸

掃除が苦手だ。

もっというと掃除をするタイミングが掴めない。

「いや、汚れてきたら掃除すればいいじゃん」そりゃそうだが、夢の島が本当に夢の島だと思ってる俺は「汚れてきたら」という基準がとんでもなく低い。

俺にとっては「あー、ちょっと汚れてきたカナ」ってなレベルでも他人から見ると「奈落」だったりするわけで、そういう客観的な意見を聞くたび「掃除しなきゃ!」って思うんだけど、一人でいるとまあそれはもうしない。

特によく使うパソコンのディスプレイとか水回りとかホントひどい。パソコンのディスプレイはもう埃とか水分とか付着しすぎてて何かちょっとした冬の星座が見れるぐらいゴミネタリウムになっている。小学生とか是非呼んだ方がいい。星座と掃除の大切さを学べるなんてうちぐらいだ。

シンクに至っては何か黒い。ここでルシフェル洗ったらサタンになるぐらい負に満ちた台所。まさに奈落の名にふさわしい。自分の怠惰が台所をここまで追い込んだことはわかっているんだけども、ここまで汚れられると逆に掃除する気持ちが失せてくる。だって、汚いんだもん。触りたくないぐらい。

つまり、汚れる→まだいいか→汚れる→まだいける→汚れすぎる→触りたくない、のゴミ屋敷サブミッションが毎回綺麗に極まってるわけだ。

よく汚れてる部屋の表現で「女の子呼べない部屋」ってのがあるけど女とかじゃなくて知的レベルの高い動物とかもう無理だと思う。訓練された犬とか絶対呼べない。このままじゃ私設アウシュビッツみたいなもんが出来上がるので掃除をしようと思う。でも触りたくない。

そこで革命的な案を思いついた。

今までは掃除を一度に全部しようとするから「めんどくせ」ってことになってたわけだ。つまり、毎日ちょっとずつ掃除をすればいい。毎日10ずつ汚れがたまっていくとしたら、15掃除すればいい。そしたら部屋の汚れ指数は5ずつ減っていき、一ヶ月経つ頃にはどんな犯罪者も入るだけでさかなくん並に無垢になる無菌室が出来上がるに違いない! これだ、この計画的な掃除で、僕と僕の部屋は生まれ変われるんだ、よし、頑張ろう!

明日から。

2007年11月29日 22:39


■限りなく透明に近いブ……いや、グリーンかな

バイト探しの話の続きのヤツのあれのヤツ

フルーツのラッピングの短期アルバイトに申し込んだところ
「バイトをしたくば午後三時に面接に来い、さもなくば貴様の妹の命はないし弟はお前の代わりに雇う。しかも自給60たまごぼうろで」

ってな内容の矢文が郵便受けに入ってたので早速面接。現地に到着し待つこと十分、奥からエラそうな感じの人が出てきた。の。だ、が。これの見た目がどう考えても『アレ』

直接的表現を避けてなぞなぞ風に言うならば「薬剤師だけど医師じゃない人ってなーんだ!」「ヤクザ!」まあそんな感じの「堅気やおまへん」オーラの泉。まあでも雇用主になるわけだからと、この「カタギ・ヤ・オマヘン(1956~1993 独)」の前に履歴書を差し出す。

とりあえずは通例どおりにざっとした仕事の話、シフトの話、そして多少の世間話をしたのだけれども、そのどれもがとんでもない圧迫面接。オマヘンの、常にロン牌探してんのかってぐらいギラついた目で「うちは皆フレンドリーだから」なんて言われても愛想笑いどころか号泣しそうなぐらい心中スピリチュアル土下座。何だろ、僕も小学生の頃から手にタコが出来るぐらい喧嘩したり、お子様ランチをフォークと日本刀で食ったりしてたらこんな堅気離れした威圧感出せるんだろうか、バイトの面接でこんなに命の危険を感じたのはとにかく初めてで、「じゃ、今日はもういいから」と言われたとき何か失禁しそうだった。いや、してた。

まあとにかく帰ろうと思って立ち上がる僕に
「明日中に採用不採用の連絡入れる……から、絶対電話出れるように……しといて……ね」

もうわかんねーけど不採用だったら殺される絶対。
大阪湾に沈められるんだ。コンクリでラッピングされて。

2007年11月27日 21:56


■頑張れ和美!

バイトを増やそうと思って、履歴書を買ってきた。

株式会社○○怨誅 って書いちゃうぐらい一般常識のない俺のために、最近の履歴書には「履歴書の書き方」なるものがついているのだけども、その「履歴書の書き方」に例として乗っている「池田和美」の経歴が何とも気になる。

池田和美
1971年10月1日(満28歳)
城北大学学術学部デザイン学科卒業

まずもって28歳でバイトを探しているという時点で漂うイカしたスメルが鼻腔顔パスで涙腺直行してるのだけれども、学歴の「デザイン学科」という辺りからこの池田和美には夢がある、と考えられる。

夢がある故にフリーターなのだろう。きっとやりたいことがあるに違いない。デザインに興味があって、ゆくゆくは自分のデザイン能力を活かして世界で一番オシャレでポップな自立歩行型大量破壊兵器を作りたいと思っているのだろう。

【職歴】
1994/4/株式会社○○企画に派遣スタッフとして勤務

何とバイトを探す前に和美ったら派遣スタッフとして働いていたらしいことが職歴から新たにわかった。きっと母親から「あなたもいい年なんだから、ちゃんと地に足のついた仕事につきなさい」と言われ、嫌々選んだに違いない。そんで「今日から君はここで働いてもらうよ」
「え、でもここって、漁船じゃないですか!」
「そうさ、君はここで契約期間が終わるまでタコのぬるぬるを取る作業をしてもらう」
「いやー! 出してー! ここから出してー!」
「うぬか、新入りのスタッフとやらは!」
「(凄い殺気……!)あ、あなたは、誰ですか!?」
「俺に一撃でも拳を撃ち込めたら教えてやろう」
「お待ちください! そのような小娘、この覇権スタッフ四天王におまかせを」
「ふん! 貴様か。相変わらず気配を見せぬ男よ……!
この俺が神に感謝することがある、貴様が敵ではないということにな!」

なんて上司のセクハラもあったに違いない。

【希望職種】
制作プランナー

でも、ホラ、和美はまだ夢を捨ててない、バイトだろうが何だろうが頑張って夢を掴むために前を向き続けているんだ。頑張れ和美!

【希望職種】
(自立歩行型大量破壊兵器)制作プランナー

頑張れ和美!

2007年11月26日 19:34


■恋占い速報

スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、新井、鈴木、新井、隙、新井、隙だらけの、新井、鈴木、ダライ、ラマ、ダライ、カナ、ダライ、マナ、ダライ、カナ、硬い、岩、重い、気持ち、耐えられない、関係、二人恋した頃の新鮮な気持ちを取戻せたらどんなにすばらしいだろう、けどそれは敵わない願いわかってはいるのだけれども今でも、スキ、キライ、スキ、新井、鈴木、ダライ、ラマ

2007年11月24日 22:22


■V字日記

ペプシツイストは奇跡だと思う。

ありえないことが派手に起こる、っていうものが奇跡だと思いがちだけど、本当の奇跡っていうのはまさに神の気まぐれ。まっすぐ走ってる車の向きを少し左にずらしてやるとか、それぐらい何気ないことが奇跡で、そのあとどれだけ派手なことが起ころうとそれはもう奇跡じゃなく、奇跡の尻尾を見てるに過ぎない。

だから奇跡は僕らの日常の中にごくごく普通に潜んでいるのだ。その中でも一押しの奇跡がペプシツイストだ。

今まで色んな人がコーラの味を変えようとしてきた。濃くしてみたり薄めてみたりカロリーをゼロにしてみたりブルーベリー入れてみたりヒーロー化してみたり、しかしそのどれもが失敗に終わったといえるだろう。それほど初代コーラは完成されたものだったのだ。すでに完成されたオリジナルに敵うアレンジなど存在しない。ミロのヴィーナスに彫刻刀を入れようと思う人がいるだろうか? うんこより臭いうんこを出そうとする人がいるだろうか?

その中で奇跡が起こった、コーラにレモンを入れるというペプシツイストの発想である。

この組み合わせはまさに奇跡と言えるだろう。ありとあらゆる食材の中で、レモンという天文学的数字分の一! 大抜擢って言葉はこのあとに生まれるべきだったと思う。この大抜擢に比べたら、今までの大抜擢なんか小さじ一抜擢にも満たない。しょぼい。やばい、しょぼい。

もうレモンもびっくりしたと思う「自分スか!?」って。家でキャプテン翼読んでたら巨人にドラフト一位指名されてたようなもんだ。そりゃもう「自分スか!?」だし「野球スか!?」だ。

多分最初に混ぜられた時は緊張したと思う「あ、あの、自分コーラさんと混ぜられることになった、レモンです! えーと、結構しょっぱいヤツとか言われて」「あ、君がレモンくん? まあいいんだけど、アンタのせいでまたマズくなったら一生許さないからね」「は、はいっ!(やっべぇ、やっぱりコーラ姐さんの炭酸キツイぜ……!)」

そんでもうシュッワシュワにされたんだけど、全然レモンが負けてない。キャメラを通してのアピールもさながら、レンズを通しても伝わってくる『個性』それはまるで毒ともいえるぐらいアクの強い『個性』だったけれども、それが逆に良かった。周りの個性を刺激にして、その個性がさらに映え、いまやドラマにバラエティに大活躍。彼女の個性を止められる個性は、向こう十年現れないだろう。

それが柴咲コウという女優である。

2007年11月22日 15:09


■女クシング

たまに会うバイトの子の顔が変わってた。

顔っていうか、要するに化粧が変わっただけなんだけど。何か眼の辺りがやけにはっきりしてた。歌舞伎っぽくなってた。目だけ海老蔵をまんまと襲名してたから、そういう意味で「エビちゃん」って呼んでもいいかなって思ったけど、そんな呼び方したら絶対勘違いする。目が歌舞伎っぽい→歌舞伎→かぶき揚げ最近喰ってねえな→そういえば海老蔵って変な名前→海老蔵、っていう連想でエビちゃんって呼ばれてるとか絶対思わないで「あ、あの人あたしのこと海老原博幸だと思ってる! 失礼ね、誰がフライ級三羽烏よ!」なんつって自慢のサウスポーでレバーをじっくり攻めてくるに違いない。

でもなんか女の子のメイクが変わったことにすぐ気がつく男はモテる、みたいなことを聞いた気がするので勇気を出して「目の辺りが海老蔵だよね」って言おうかどうしようか迷ってたけど、海老蔵が褒め言葉にならないのは百も承知だからここは一つ六歩(俺の六歩は常人の五千歩)譲って「友里ちゃんみたいだね」って言おうか。これなら海老原友里のことだってわかるはずだし、褒め言葉+女の子のメイクに敏感な男ってダブルの効果であの子も速攻M字観音開くに違いない、よーし「ねえねえ、今日の君、友里の方のエビちゃんに似てるね!」「失礼ね! 誰が勇利アルバチャコフの昔のリングネームよ! 喰らえ光速のクロスカウンター!」

まあ、顔が変わってた、ってところから嘘だぜこの話、アバヨッ!

2007年11月20日 23:26


■途中で折れた

「だからな、2コンの右押したまま穴に落ちるんだよ、そしたら、ホラ」
「かんとくーかんとくー!」
「な? 死なないだろ? スゲーだろ!?」
「かんとくー! ちょっとー!」
「んだようるせーな。人が気持ちよくロックマンしてる午後に、うるせーよ」
「今さら無敵バグとかで盛り上がらないでくださいよ」
「何、何なの、何か用かよ」
「用ですよ。急用です」
「つまんねー用事だったらお前の人生クランクアップさせるからね」
「あれですよ、ドラゴンボール」
「あー」
「実写映画化の話ですよ」
「あのエロゲね」
「エロゲじゃないですって、何をどう聞き流したらそうなるんですか」
「え、だって原作が日本人だろ」
「そうですよ、鳥山明ですよ、あの鳥山明」
「エロゲじゃん」
「だから違いますって」
「とりやまアキラ原作だろ」
「何ちょっとエロゲの脚本家っぽい名前にしてんですか。鳥山明、漢字ですよ」
「何だよ違うのかよ」
「違いますよ、あんだけ有名な作品知らないって、どんだけ世界から目を背けてたらそうなるんですか」
「えー何、どういう話だっけ」
「えーと、サイヤ人と呼ばれる戦闘民族の主人公が地球を滅ぼすために送り込まれるんですけど、何かこう、色々あって地球を守るために戦うっていう」
「んだよセカイ系かよ」
「わかんない単語出さないで下さいよ」
「セカイ系のエロゲかよ」
「エロゲにしないでくださいって、隙あらばエロゲですね監督は
 別に主人公は葛藤とかしないですし」
「そうなの」
「ええ、とにかく強いヤツと闘いたいそうです」
「キチガイじゃん」
「いや、まあ、戦闘民族なんで、まあ、そこは、地球滅ぼしにきた敵を見逃したりとかしてますし」
「えー! ファッキンクレイジーじゃん! 何だよ早く言えよそういうこと
 気に入った」
「あ、よかったです」
「で、攻略対象は誰がいるの」
「攻……略対象? ですか? えーと、まあ敵はいっぱいいますよ
 べジータとかフリーザとか……ピッコロとか」
「え、男?」
「はい」
「ホモゲーかよ…」
「ホモゲーじゃないですって! つかエロゲから離れろよアンタ!」
「女はいないの女は」
「いますよそりゃ、えーと、ブルマとか」
「JKモノかよ」
「条例から膝蹴り喰らいそうな単語出さないで下さい
 女子高生を略してJKとか、お天道さまのしたで真っ当に生きてる人間には絶対わからないですよ」
「まあ俺のは、お天道じゃなくて、汚天道だから」
「うまいこといわないでください」
「いやーだってお前、ブルマだろ? ブルマそれ自体結構もうヤバいのに名前がブルマってヤバいだろ。権化じゃん。狂ってるよそのネーミングセンス。

 気に入った」
「あ、ああ、よかったです」
「とりやまアキラ気に入った」
「鳥山明です」
「じゃーアレね、わかった。

 主人公は屈強な男達と夜な夜なくんづほぐれつしながら、たまにブルマを嗅ぐって
 そういうのでいいのね」
「ダメです」

2007年11月16日 16:43


■WindowsUpdate

Windows Updateがうるさい。

なーにが

「コンピュータの更新を完了させ、更新を有効にするには、コンピュータを再起動してください。

今すぐ再起動しますか?」

だ! 聞いてもないのに「今すぐ再起動しますか?」じゃねーよ。お前は食堂で延々興味ない洋楽の話をした挙句「聴きたいなら貸すけど?」って言う同回生か! 頼んでないのに何か恩を着せようとしてきやがる、その恩試着したらもう絶対お前着せっぱなしだろ、脱がす気ないだろ。

さらに鬱陶しいことにこのメッセージ、消しても消しても出てくる。な・ん・だ・よお前その不屈の闘志は! 尽きないガッツは! 俺たちの再起動はまだ始まったばかりか! 森田まさのり先生の次再起動にご期待くださいか! Windowsのくせに少年漫画に影響受けすぎだ。何回Updateしてもこの部分だけはまるでUpdateされない。

こうなってくると意地でも再起動したくなくなる。でも消しても消しても「する? ねえする? もうする? するでしょ?」っつって出てくるからまずこいつに「あ、こいつ再起動する気ないんだ」って諦めさせなければいけない。

でもここで「うっせーよバカ!」ってキレたら逆効果だきっと。「またまたー!」とか嫌な笑顔で言われるに決まってる、これだから理系の奴は嫌いなんだ。人の感情も理屈で何とかなると思ってやがる。二進数で動いてるからって調子乗ってんじゃないよ。

そういう手合いには素無視が効果的だけれども、結局メッセージは消えないのでウザさは解消されないし、だからって何か人質とかとってもどうせアレだろ、「それでも俺たちは、絶対お前を再起動させてみせる!」とかってノリだろ。

あ、もうそれならいっそのこと「再」起動させないでおこうか、いったん終了させて「お、再起動する?」って思わせてもう一生起動させない。これなら「えー!?」ってなるだろう、「終了させて、はい、じゃそこで再起……えー!?」ってなる。うひょ、我ながら名案だ、再起動されなかったときのマヌケ顔をじっくり拝んでやる! 拝むために再起動してやる!

2007年11月14日 22:03


■北斗・懺悔方程式

何か十年ぶりぐらいに「北斗の拳」をちゃんと読んだ。

面白かったんだけど、子供のころは「すげー!」で済ませてたことに何か一つのパターンが見えてきた。まず強敵が雑魚を倒す時は

悪党「そんなちっこい体で何ができる~!
 お、おいどうした。どこへ行く?」
強敵「すでに決着は着いた」
悪党「な、ぬぁーにを馬鹿な……ば、ばか、ばかっ、ばからっ!」

っていう感じ、これは読んだ当時でも理解できたし小学生でもわかる典型的なパターンだ。しかし強敵同士の戦いにもパターンがある。原作から引用するとわかりにくいので、算数に例えてみよう。

「ふ、うわははははは! この拳王、貴様を倒して天を握る!
 さあ解いてみよ……
 『6÷3=?』!!」
「なんという闘気……しかし、退くわけにはいかん!
 この天は貴様のためにあるのではない
 この天は、明日を生きる全ての者のために!
 『6÷3=9』っ!」
「ふんっ!」
「ぐわあああああああああああ!」
外野(や、やはり、割り算を足し算で解くことは……ッ!)
「何者も我が割り算の上に立つことはできぬ!
 さあ、死ねい! そして礎となれい!」
「ふん、我が拳が足し算だけと思ったか
 侮ったな拳王!」
「何ィ!?」
「『6÷3=3』!!」
「ぐ……だが、甘い!」
「ぐおおっ!」
外野(あ、ああ……っ! やはりトキの体は、病で、もはや……!)
「さすがはトキ……! さすがは我が弟……!
 お前の拳の意地を、しかと見せてもらった
 しかしここまで! 我が拳は、今こそ貴様の拳を超える!」
「ふん!」
外野(!! トキが拳王の剛拳を受け止めた!)
「ぬうううう!?」
「ラオウ……我が兄よ
 受けてみろ、我が命を全て燃やす最後の奥義!

 『6÷3=18』っ!」
外野(は、入った!)
「ぬぐぅわっ……ふんっ!」
「何っ! 完全に入ったはず……!」
「……けぬ」
「何だと!」
「解けぬ……解けぬのだ!」
「ラオウ、貴様……!」
外野(あ、ああっ! 拳王が涙を!)
「貴様の算数が呼び起こしたのだ……
 とうに枯れ果てた、我が涙を!

 トキ……我が弟よ……見事だった!
 貴様の全てが我が礎となる!」
「ぐわあああああああああ!」
外野(ト、トキーッ!)
「ケ、ケンシ、ロ…ウ」
「トキッ! 喋るな! 今傷を……」
「ケンシロウ……ラオウを、我が弟を、あの凶拳を……」
「わかった、わかっているとも!」
「ふっ、ふふっ……いい顔に、なった、な……ケン……」
「トキッ! トキーッ!」
「トキ……恐ろしい男であった、ヤツが病に侵されてなければ……あるいはっ!」
「ラオウ……!」
「ふん、ケンシロウ
 その悲しみを越え、我が前に立つか!」
「トキがその命を賭して教えてくれた
 この悲しみで
 魂で!
 拳で!!
 割り算で!!!
 北斗神拳伝承者として、ラオウ貴様を倒す!」
「ふん、かかってくるがよい!
 それでこのラオウの、割り算が解けるものならな!」

って感じ。

2007年11月10日 10:10


■シャケーズ事務所

ベタからは逃げられないのか? ということ。

ベタってのはアレだ。何か駄洒落とかいった時に「ベタだなーお前」のベタだ。ありふれてる、良く見るものという意味のベタだ。

「焼き魚を食べてたら、魚と目が合った」

こんなのがベタの代表例だろう。

母親などはこの手のベタを恥ずかしげもなくつかってくる。それこそ毎度毎度焼き魚が食卓に登場するたびに「ちゃんと綺麗に食べないと魚がかわいそうよ。ほら、あんたのこと見てる」と、果て無きベタの一つ覚え。しかし、これがベタじゃない時期もあったはずなのだ。

史上最初に「魚と目が合う」とボケた瞬間、恐ろしいムーブメントになったはずだ。「スゲー! 考えもしなかった!」という賞賛の嵐が巻き起こり、これを発見したヤツは一躍ヒーローだ。「今日うちで焼き魚食べるから、お前来てアレ言ってくれよ!」なんてオファーも色んなところから来ただろう。卑弥呼とか意外とこういうキッカケで女王になったのかもしれない。

しかしそれが「凄い」とわかった人たちが勝手にそれを使い出し、そして普及し、誰もが知ってることとなってついにそれは「ベタ」に堕ちてしまう。

つまり全ての出来事が「ベタ」になる可能性を秘めている。「ベタ」を超えるにはどうすればいいのか。「ベタ」を応用することで「ベタ」から解放されたりはしないだろうか。

「魚と目が合ったけど、気まずくて目逸らした」

これはベタの改変だが、別に新しさは感じない。応用という感じがするだけである。

「魚と目が合ったと思ったら、目逸らされた」

これはちょっと切ない。「あれ、自分の食べ方が悪いのかな」って気にもなる。しかしながら相手は全裸っていうか骨だ。恥ずかしくて目を逸らす気持ちもわからないでもない。好きだからこそってのもある。

「魚と目が合ったと思ったら、西本だった」

これは西本に失礼。魚介顔とはいえ失礼。

「魚だと思ってた」

何に対して、という話だ。二十歳の誕生日に「大事な話がある」って父親に言われてのコレなら相当ショックだ。そりゃ道理でうちの風呂はやたら醤油とみりんと酒と砂糖が入ってると思ったわ! ってな怒りと戸惑いで口パクパクするしかない。そんでまた父親が麩投げてきたりな。

「焼き魚食べてたら、魚と目が合った」
「ちょっと自意識過剰じゃーん? うちらみんな焼ッキー&魚のファンで、ずっと見てたんだからそりゃ一度ぐらい目が合うってー!」

タッキー&翼を焼ッキー&魚と思ってるジャニーズファンが身近にいたとしたら気をつけよう。蛍光ペンでバラードが終わるまで殴られるぞ。その後、焼沢秀明と今井魚のどこが魅力的かを延々語られるだろう。あと目が合うってのは大体錯覚だ。ああいう人たちって会場の後ろの壁とかに視線固定してたりすること多い。


ベタから逃げることが不可能ならば、今挙げたものもいずれ「ベタだな」と一笑に付されてしまうのだろうか。
とりあえず魚類顔の西本が現れたら、何らかの合図だ。

2007年11月06日 20:13


■ツーペア

「ねえダニエル、私って理解できない女なの」
「メアリー、どうしてだい?」
「わからないわ」
「それさえも理解できないということかい?」
「ダニエル、あなたって賢いわ。そう、私は理解できない女」
「じゃあこんな話はどうかな。
 おっぱいを触りたいけど彼女がいないので、乳歯をせめて大事に揉んでた男の話」
「ダニエル、悪い人だわアナタって。
 その男は乳歯に乳首をつけることで解決、そうよね?」
「そうさ、わかってるじゃないかメアリー。
 君は聡明な女性さ」
「うふふ。あなたぐらいよ、私のことハジメイな女性だなんていうの」
「あーちがうってこれソウメイって読むんだけど」

* * *

「ねえダニエル、お腹が空いたわ」
「本当かい、僕もさ。気が合うね僕たち」
「本当? 嬉しい、私嬉しいわ。
 なんだか幸せな気分よダニエル」
「本当に?」
「ええ、幸せすぎて満腹
 胃袋がハッピーでぱっつんぱっつんよ」
「そうなのかい? じゃあご飯はもうちょっとあとで」
「うそうそ、肉味噌うどん肉味噌うどん」
「あーはいはいうっぜーうっぜー」

* * *

「だーれだ!」
「きゃっ! もうダニエル、あなたって本当にイケない人!」
「ははは」
「もうっ、高度4000mでふざけるのはやめて!」
「ほらほらいいのかい、乱気流に巻き込まれてるよ」
「あら嫌だわ! もう、ダニエルあっちへ行っててちょうだい!」
「ははは!
 メアリーったら操縦桿握り締めちゃって、かわいーんだ!
 メッアリーの操縦桿! メッアリーの操縦桿!」
「もー! 150名の乗客の命が台無しじゃない!」
「あっはははは!」

2007年11月04日 23:13


■南原清隆

*英訳問題

以下の例文を英訳せよ

(1) テニスは日本でとても流行っているスポーツの一つです。

(2) 彼は少し考えた後、人差し指を折ってくださいと言った

(3) 彼はよかれと思って勃起していたので、驚いた

(4) 春が来て、お母さんがほとんど溶けてしまった

(5) 「こんにちは、ユミ。買い物しているのかい?」「それは残像です」

(6) 「これはボールペンですか?」 「いいえ、それは残像です」

(7) 僕の学校はみんなバカばかりだ

(8) 彼は怒ったように言った「クリリンのことですか?」

(9) Get Down 揺れる まわる 触れる 切ない気持ち

(10) 先に行ってください。私は後で必ず追いつきます。

*英作文
あなたの友達で一番高く売れそうな腎臓を持っている人を一人挙げ、また、どうしてそうなったのかを書きなさい。

2007年11月02日 22:24


« 2007年10月 | 2007年12月 »