■捨てちゃえ

最近は全く

ダメを絵に描いたような生活をしている。就職活動もろくにせず、日がな部屋でゲームやインターネットに時間を費やしている。おそらくこの地球上で今僕ほどダメな人間は存在しないのではないか、その辺のゾンビよりも動いていない、そういった自負さえ最近では芽生え始めている。

こうなるとこのダメさ、というのも一つの個性であるように思える。個性が無いというのも一つの個性なのだ。特許庁が僕を見逃していることに毎分驚いている、今この瞬間も、僕の個性は発揮されているのだ。僕の個性は酸素を二酸化炭素に変え続けているのだ。やはりこの個性を活かさねばなるまい。

手段として思いつくところはとりあえずNatureやTIME,ファミ通といった影響力のある雑誌に取り上げられること、そうすることで僕の個性は人口に膾炙し、誰もが僕のようになりたい、僕のようにありたいと思うことだろうが、一部の賢い人間は気づくだろう。「なりたい」「ありたい」と思ってしまったその瞬間から、僕から遠ざかってしまうことを。そう、神に祈ってしまった時点ですでに神になることを放棄しているも同然なのだ、しかし神は必要だ。この世に神はあるべき存在なのだ。科学にも文学にも神は存在している、ただ一つ、宇宙を包括するような神、そう、愛しくて抱きしめたら溶けてしまうような、粉雪のようなパラドックスを天賦された僕こそがまさに神になるべきなのだ! しかし、めんどくせえな。

2006年03月31日 22:42