■アーマード・ドリーム

大合唱。

そう要するに皆で唄えば怖くないために、雨の中でも風の中でも唄うがごとき人情にほだされて、見つけられやしない飴玉を探しながらもあのデブは延々と、三食一睡を欠かさず延々とあの小麦粉の中に人生をダイブさせている。デブ人生ダイブ。デブ人生ダイブ。

武士は食わねど高楊枝、という言葉を信じて高楊枝の武士六百人にアンケートを取ったところ実に三百人が「食わねど」と回答し、残りの二百人は「今から松屋に」「わからない、面白いと思う」「無回答」などに分かれ、これでは結論が出ないと頭を悩ませた時の将軍、織田ムハンマド信長は二百人の高楊枝を相手に戦争を起こした。これが世に言う、例のあれである。

その生き残りの末裔であるデブは、今日も小麦粉に顔をつっこんでいる。小麦粉に顔をつっこんでいる間は世界は真っ白だが、顔を話せばデブのみ真っ白である。デブだけがこの世界で一人真っ白だったのである。

飴玉は見つからない。

2006年03月31日 22:25