■チェル野ブイ美7

「テニスの放射能」第七話

勝負当日。

「あーら、また性懲りも無く来たのね。逃げ出しちゃうのかと思ったわ!」
「今日は、勝ちに来ました!」
「ふん、言うようになったじゃない。口だけは成長したようね!」
「便津先輩、ウォーミングアップを「いらないわ!
天才に、努力なんて不純物でしかないのよ!」
「……そんなの、間違ってます」
「でかい口は、このサーブを返してから叩きなさい!」
(出るわ!)(便津さんの)(亜光速サーブ!)
「そらっ!」
(ふふっ、やっぱり動けない! 所詮素人は素人
ドブスッ!
「なっ!」
(え?)(何が起ったの?)(亜光速サーブが)(返された!?)
「ぐ、偶然よ! (そうよ! この必殺サーブが返されるなんてこと)
そらっ!」
ドブスッ!
「ぐっ……! どうして!」
「便津さん、あなたは気づいてないかもしれないけど、そのサーブには致命的な欠陥があるわ!」
「な、なんですって!」

2006年04月15日 15:15