■津市meets津市

納豆が腐っていた。

まあベタな初行で全く申し訳ないとは存じ上げればキリがないんだども、つまりはそういうことであり、僕の監督不行き届きここに極まれりといったある意味での免許皆伝を、納豆が腐るという形で下賜された、と。

納豆なんてものはそもそも根が腐っている、どんな法廷に出しても裁判官が満場一致の尻文字で「極刑」と判決を下すぐらいどうしようもなく腐っているものだ。それがこれ以上腐るということは、要するにマイナスに次ぐマイナスであり最早そうなると「虚」の世界の物質に他ならない。つまりこの腐った豆と腐った腐った豆を衝突させれば対消滅の理論により大阪市が丸ごと津市になるほどのエネルギーが生まれるのだ。

津市となった大阪市に、元大阪市民は「まあそれでも」といった心持で住み始めるだろうがそれで納得行かないのはオリジナル津市であろう。オリジナル津市は突如として現れたブラック津市を、仇敵として徹底抗戦の構えを見せ始める。しかしながら元大阪市民にはそんな気が毛頭ないのでオリジナル津市民の津蹴り・津固め・ダブルアーム津ープレックスによって圧倒的制圧の憂き目に合い、ブラック津市はオリジナル津市に統合される。

これの繰り返しによっていずれは世界中が「津市」となるのだ。恐るべきは納豆の生み出すエネルギーだがそれ以上に、津市の覇道に感服すべきだろう。

2006年04月28日 16:49