■少女はもちよりミルフィーユが好き

もち米ジャイアント。

全体の構成成分の実に八割がもち米で作られた巨大人造物、古代に兵器として使用された、という説が有力だが足元にあるコクピットとおぼしき部分に三段万能引き出しがあることから、足元だけは野菜室として使われたのではないかという見方も最近では出ている。

さらに内部を解析していくうちに、その主成分がもち米からレーヨンに変わっていることがわかり、使う洗剤次第では色落ちするのではという懸念の下、調査は打ち切られた。しかしながらレーヨンでも色落ちしない洗剤の開発によりさらに深部の研究が可能になり、現在ではそのジャイアントの実に半分以上が失敗した似顔絵で埋まっていることが明らかとなっている。

内部に点在する人を象った彫刻のようなものは、すりガラスを通して見ると着替えをしている女子に見えることからその歴史的価値が認められフリーメーソンが独り占めして楽しむことに決まった。国連ではこの決定を「人類共通の利益を独占、また冒涜する行為」だとして各国の首脳がそれぞれのすりガラスを持ち寄って抗議の構えを見せている。

コクピットと同時に内部で保護された少女は現在十八歳、あゆを原キーで歌うなど、その適応力の高さから胴上げのどさくさにパンチラを覗こうと主張する研究者たちと、医者に行かずにインポを治そうとする学者の間でちょっと気まずいことになっている。

2006年05月27日 19:45