はいどーもー、ワールドカップでーす。
そんなノリでドイツからやってきた十一人組ユニット、世間ではそれの話で持ちきりらしい。ではどれ僕もひとつ持ちきって見るかなと先日の日本vsオーストラリア戦。松木安太郎の脳をアインシュタインと入れ替えたぐらいサッカーの知識に乏しい僕は、とりあえず日本がオーストラリアに侵略され、このままでは資源はおろか日本の男は労働力としてエアーズロック磨きに、女は全て犯され慰み者にされた挙句エアーズロック磨きにされるが、国際法とか皆の態度が気になっておおっぴらに戦争ができないよ。じゃあサッカーで勝負だ! ということで納得をさせた。
そしてキックオフ。なんだか攻められている。ちょっと攻められすぎだ。そんなに俺たちは悪いことをしてない。カンガルーのポッケを縫ったのがそんなにいけなかったんだろうか。しかし解説はなんと平然としたもので「ここからカウンターで一気にいきたいですね」などと言っている。とはいえカビラのヒゲを全部抜いたぐらいサッカーの知識がない僕は、「先制点を奪われるんじゃないか!」という危機感に耐え切れなくなり、精神安定剤をウィスキーで流し込み写経をしながら故郷の山河を思い出していると、ああ、見える、緑あふれる草原で日本イレブンとオーストラリアイレブンが仲良く写真を撮ったりフリスビーをしたりしている。帰り際、ヒディンクが「この思い出をここに残そう」と言い出した。なんて素敵な考えだろう! 皆はそれぞれの思い出を持ち寄り、タイムカプセルに入れ埋め場所を探す「ここがいい」「いやここだ」「ここしかないだろう」「あの向こうとかどうだ!」「おい! 勝手に埋めるなよ!」
しかしそれは次第に激化していき、ボール型のタイムカプセルを取り合う熾烈な争いになってしまった。こっちだ! ヘイ、こっちだ! 二十二人それぞれの思惑でゆれるボール、埋める場所が中々決まらない最中「俊輔が決めたー!」日本が決めた! あの場所だ! あのネットに囲まれた場所に埋めるのがいい! 俺もそう思ってた!
一時は喧嘩になるんじゃないかと思ったタイムカプセル埋め場所カップが平穏無事に終わりほっと胸をなでおろしながらチャンネルを変えると、今度はあさま山荘で警察とそれ以外が衝突していた。こちらはというと二時間弱争った結果、3-1で警察が勝ったらしい。
2006年06月16日 00:01