ディベート。
授業でディベートなんてことをする羽目になった。論題は「日本は死刑制度を廃止すべし」いったい何のためにこんなことをやらなければいけないのかと教授を問い詰め縛り上げ体中にhtmlを書いて夜中の墓地に放り出し平家の怨霊の反応を楽しんでやろうかとさえ思ったが、これを機にWeb武者が台頭されても責任の持てないところであるので仕方なく右手の甲に「我慢」と綴り、文字が消えるまで巻き藁をぶった。
しかしなんだ、ディベートというものはある論題について「否定側」「肯定側」に分かれその論題の是非を討論する、というものであることは知っていたがまさかそれが形式と制限時間と勝敗に彩られたスポーツになっていようとは思索の外だった。世の中にはディベート甲子園などという大会もあるらしい。負けたら消しカスでも持って帰るんだろう。
で、まあ参考に、ということで教授が持ってきたのは、そのディベート甲子園を様子を初めてカメラに収めた貴重な映像。中学生たちが二手に分かれて「サマータイム制度」について論じているのだけれどもその空気がまったく異様。制限時間内に立論と証拠資料の引用を済ませなければいけないということで脳のアクセルは踏みっぱなし、さらに緊張というドーピングも加わって噛むわ裏返るわメガネはズレるわ。というか出場者が漏れなくメガネという環境がまるでコスモ、メガネの中学生というより原初にメガネがあって、そこから中学生が発生したと考えた方が合点がいくほどのメガネ。神の作りしメガネ。メガネとイブ。
とりあえず「必死なメガネの中学生はおもしろい」ということがわかったので当日はメガネをかけ「死刑」と書いた右手で巻き藁をぶっていよう。
2006年07月11日 17:43