前回までのあらすじ「財布を失くした」
さて、財布なんてものは失くした後の面倒さに比類がない。まずもって各種カードの使用を停止、そして再発行の手続き、さらに警察に赴いてはいかに今財布が無いかを五・七・五で表現。そして待ち受けているのはキャッシュカードが再発行されるまでの赤貧生活である。森羅の万象でこれほどまでに達成した後の方が面倒な事象などこれと天下統一ぐらいだろう。
そういう意味で僕は今信長なわけだけども、いくらホトトギスがわめこうが羽を剥き七輪でカリカリに仕立て上げる決断力があるし経済力が無い。あーこりゃ光秀も謀反起こすわ、といった体でとりあえず空腹を紛らわせるため禅を組み印を結んで色を閉じ空を開いて何とか酸素をバーベキュー味にしようと試みるも、いかんせん功夫が足りないせいで少し鼻くその匂いが明瞭になるばかり。
そんなことをしてても腹は膨れないのでせめて安心でもかっこもうと、財布紛失後、見つかった例がいくつあるかとグーグル様にお伺いを立ててみるとそれがまた意外とある。なるほど、届けを出した次の日に見つかることが多いということらしい、しかも中にはお金がそのまま残った状態で見つかることもあるという。何と、世の中は僕が考えている以上に親切だった、これならむしろ財布が砂金まみれで見つかったり財布を失くしたお陰でHDDが2GB増えました! なんて副作用もあるかもしれないぞ。なんかワクワクしてきた、財布失くしてよかったー。
2006年08月09日 13:46