■キャット不動

今日は送別会。

友人が何でもどこかに留学しに行くと、そして今日がその友人と会える最後の日だということで送別会を開くことになった。さて、送別会は全く結構なことではあるのだけれども僕はその友人がどこに留学に行くのかよくわからない。確かヨーロッパだった気がする。しかしヨーロッパに留学しに行くってのは余りにアバウトだ。誰だって電車内で「次は~西~」と言われたらちょっと困るだろう、関東ディズニーランドでは群馬がボロ儲けだし、九州駿監督作品などと言われた日には最早何がなんだかわからない。アバウトさは罪だ。

確かイギリスかフランスだったか、この二つは間違いないのだけれども英語とフランス語でかなりの差がある。どちらかといえば日常会話で「テレビ」や「ビデオ」といった英語を喋る頻度の多い彼だったので、じゃあイギリスかなとも思うのだけれどもその中で「テレビデオ」などといった不可解な言語を発話することもあり、これがフランス語で無いという保証もまた無い。ふむ。参った。何とかして彼がどこに留学するかを調べたいがフランス語の知識も英語の知識もない僕にはさりげなく沸騰しそうなお湯を見て「あ、これ今何ジュール?」「ボンジュールだよ」といったウィットだだ漏れの会話も出来そうに無い。こうなればジョークだ。ジョークは意外と国民性をよくあらわしていることが多い。出会い頭に「ド・ゴール!」と言いながらマットレスを高野豆腐に差し替えて笑ったならフランスで笑わなかったらアメリカ、怒ったら日本人だ。

2006年08月26日 17:58