とうとう教習所に通いだした。
ドラクエの発売日なみに伸ばしに伸ばしてきた教習所通いの火蓋が切って落とされてしまった。虎穴入らずんばノーライセンスの諺もあることだし覚悟を決めた、俺、免許を取るまで教習所を卒業しねえ!
息巻いたところで学校というものが大の苦手である僕は、そこにいるだけでHPが減っていく。学校というよりは人が大勢で誰か一人の話を聞く、というのがもう駄目なのかもしれない、いや、人が大勢でってのが駄目、や、人が駄目なのかも、あ、僕が駄目なのかもしれない。とにもかくにも授業は進行していく、しかもこれってば真剣にやらないと免許も取れないという賽の河原に勝るとも劣らないコキュートス。氷牢地獄から歪んだ光を通して見えるのは仏の嘲笑する姿と車両横断禁止の標識か。
ということで先日は標識のアレコレを学んだ。ながら運転は絶対してはならんぞ一休と言い含められてきた僕に最初に飛び込んできた「標識を見ながら運転しなければいけない」というアンチドグマ。この超ド矛盾をどう納得させるかで五十分を費やすことになった。標識を見ると注意力が四散し事故に遭う可能性が増大する。しかし標識を見なければ同じく事故に遭う可能性が増える。もうこうなると助手席にナビ彦君を乗せ教えてもらいながら、駄目だ、これでもながら運転になる! いや待てよ、あらかじめ通る道を歩いてそこにある標識を全て覚え、どこをどういう風に運転すればいいかを予習すれば標識を見なくとも運転ができる! なるほど皆こうやってながら運転を乗り越え「ギアを変えるときはクラッチを踏みながら」ファック!
2006年09月07日 13:47