「オラオラオラー! 山賊さまのお通りだー!」
「ひいい! あれは自己申告によると山賊だわ!」
「毎月の年貢を取りに来たぜ、準備は出来てんだろうなあ!」
「すすすすいません、今月は売り上げが芳しくなくて」
「ふざけんな! ANNASUIっつったら押しも押されぬ人気ブランドだろうが!」
「ひい!」
「仕方ねえ、金がねえってんなら代わりの物をもらってくしかねえようだな」
「あ、それは! キラキラ欲望ご満悦、アイグリッター三色セット!」
「へっへっへ、親分! こんなもの見つけやしたぜ!」
「そのニクラシイほどサリゲナイ。朝から晩まで美しい。眉。をプロデュースするアイブロウパウダーだけはご勘弁を!」
「兄貴! これブラシ付ですぜ!」
「やめてくだされ! お金はこの通り……」
「おうおう、あるんじゃねえか親父よ…だが、ちっとばかし遅かったな」
「へ?」
「お前が返すの渋ったせいで、利子がついちまったぜ! オイ!」
「へい!」
「ああああ! うちのお花が咲いちゃった。ブルーミィリップにみずみずしいツヤ感とともに繊細なパールが光を放ち、立体的な唇を演出するスイルージュS! さらにぷっくりグラマラスなくちびる。トロリと発光、チラリと色気。なまめかしく、かわいらしく、誘い」
「うるせえ!」
2006年09月16日 20:32