ガンダムを観た。
ガンダムだ。機動戦士ガンダムだ。モビルスーツ・ガンダムだ。ガンダムはガンダムだからザクとは違うのだよザクとは!
いわゆるロボットアニメの金字塔としてアニメのみならず漫画・小説・映画・グッズありとあらゆる分野に影響を及ぼし誰の彼の片隅にもその名前の一端が必ずあることから「もうこれ本能ってことにしてもいいんじゃね」という声が学会で毎回挙がるので調べてみたら全部同じ奴。前回も前々回もアイツだけそんなこと言ってるよ、と、無視されてきましたが今回それが三人になっており「無視できない」という声も挙がったので調べてみたら、結局これもアイツだったことでお馴染みのガンダム。
社会現象を起こしたアニメとしてエヴァンゲリオンと双璧を成す一大名作なのだけれども悲しいかな、そのファンの熱狂的な行動によって「ガンダムオタク」という言葉さえ生む羽目になり、社会に於いて彼らは「話の通じない気持ちの悪い熱狂的ガンダムファン」と認識され迫害されてきました。前述のエヴァンゲリオンも同じ轍を踏み、またそれは「アニメ好き=キモいオタク」という方程式の確立へ最後の一押しをしてしまったのです。
この事実は「ガンダム」がある種のドグマとして人々の心に刷り込まれていることの証左でもあります。しかしそこには二項対立が存在し、また止揚されぬまま宙ぶらりんに置かれているため未だ「ガンダムファン」と「一般人」の間に和解が成立せず、しばしばの論争、小競り合いを引き起こす種となっているのです。その結果「ガンダム」がいかに素晴らしい作品であろうと、一部のファンによる行き過ぎた行動だけを取り上げフィードバックさせる悪魔の演繹法が発動し、作品そのものにさえ「キモい」の烙印が張られようと、こんな、こんなことが! 許されているということが! もう日陰に生きる必要はありません、その悲しみを怒りに変えて、立てよ国民! ジークジオン! ジーク・ジオン!
2006年10月05日 22:22