■すめらギン

天皇。

天皇ってよくよく考えるとこれほど面白い生き物もいないと思う。象徴象徴と言われ、つまりは生まれたときから「日本国」の象徴とされているような状況。自分が生まれたときに「お前は秒針の象徴だよ」と言われたとしたら「ああ、もう少し落ち着こう」とでも思えるものだが「日本の象徴だよ」といわれた日にはもう何が何だかわからない。曖昧然としすぎているのだ。おそらく小学校でも「お前の父ちゃんシンボリックー!」などといわれたり「じゃあえーと、桃太郎が背中に刺してる日本一の旗の役は……」「せんせー! 明仁くんがいいとおもいまーす!」といったいじめにあったりもしただろう。

しかし天皇家の跡取りがいじめにあって、という話も一切聞かないので、そういう環境におかないかあるいは皇太子さまと喋っている友人の前頭葉が規定値を超えて活動し始めたら「いじめ」と見なし射殺するゴーグル部隊が常に皇太子の胸ポッケに入っているか。とにかく皇族の私生活は謎に満ちている。謎に満たされていると言った方がいいか、彼らが普段何をしているのか皆目検討もつかない。

きっとテレビもかなりの制限された状態なんだろうと思う。そうでなくてはいけないだろう。「やりすぎコージー」なんか見て「ああ、俺こんなのの象徴なんだ」となってしまっては夜の皇居窓ガラス壊して回った挙句、盗んだ牛車で走り出してもおかしくはないのだ。故にテレビは生きもの地球紀行かクローズアップ現代、バラエティもドレミファドン以外一切映らないような状況なのだろう。天皇の目を盗んで深夜のエッチな番組を見ようとしてもすめらギッシュナイト(ビキニの推古天皇がプールサイドでぶどうを踏む番組)が映るばかりだ。

見てえなそれ。

2006年11月04日 21:15