■タイタン丸洗い

大掃除の方法を考えている。
掃除機や雑巾などといった前時代的な方法ではどうにもならないことはわかっている。ああ、もちろん僕んちの壁紙こんな色だったっけ? というレベルなんぞ通り越して考古学者がツアー組みたがるほどの遺産ックな様相だがその匂いにやられてツアーを断念。壁紙の色もそうとも、匂いがある。

しかも何故だか玄関だけ生ごみの匂いがするというパーフェクトセキュリティ、半日ほど家にいた後ドアを開けると明らかに外界との気圧に差を感じることができる。開けた瞬間突風が起こる。おそらくは何か駄目な化学変化によって発生したキツいガスがヤバい感じになってることはちょっと化学をかじった者ならわかるところだろう。

あとはまあシャワーカーテンが開かなくなってるとかスピーカーの上につもったパウダースノーが夜更け過ぎに生成されたものだろうが何だろうお構いなしにきっと君は来ない一人きりのクリスマスを暗示しつつ窓際には太陽光に当たりすぎてチビノワよりもろくなってる輪ゴムなど様々なオーパーツが収納されているけれどもそれらは全て「結果」だ。そう、どうしてそんなことになってしまったかを悔やんでも覆水 won't be back、前に進むことこそが「大・掃・除」なんだと。きっとそうなんだと。

とりあえず今あがっている案はマッチ一本で部屋をデフラグする方法と、生ゴミを極限まで放置して自発的に部屋を掃除するバクテリアの誕生を祈るの二つだ。前者は近隣の住民に火の使い方を教えることになりかねないし後者は社交性の低い僕の同棲への不安というものがある。さあどっちを選んだものか「さっさと掃除しろよ」もうほうっておいて来年に回して「部屋は住人の心象風景だぞ」うるさいな「ほら、そのレシートいつのだよ」黙れよ「切れた電池窓際に並べてんじゃないよ」黙れ「綺麗に整列してるその電池は何なの? 兵士? 軍か? 私軍か? それで独立する気か」黙れ! 黙らないとこの掃除機をぶつけるぞ! 「何度でも言ってやるよ、このインドアホームレス!」それ初めて言ったじゃないか! 出てけー! 出てけー!

さて。

2006年12月22日 23:31