書くことが無い。
書くことが無い、なんて書くのは実に久しぶりではあるのだけれども、この頃は何の刺激も無い生活を送っていたせいだか日記に書けるような出来事が一切身に降りかかっていない。要するにネタが無い状態である。いつもはネタが無いネタが無いなんていいながらも実は! と戸棚を開ければ柿ピーのひとピーやふたピー入っていたものだが、現在そこにはフライパンが横たわるのみ。
でもやっぱそんなこといっても実はこんなとこにネタが! 食器棚の上に視線を巡らせても累々と並んだ調味料が緊張した面持ちで並んでいるだけ。どの調味料も僕とは目を合わせないように伏目がち、中には鉛筆で十字を作ってその先を僕に向けることで当てられないよう願をかけている者もいる。そんなジンクス、なんの効果もないんだよ竹田! おい竹田、お前だよお前、寝てるフリしたって駄目だぞ竹田。竹田、何かいいネタはないか「ないです」ああ? 聞こえないな竹田「ないです。」てめえ油のくせにそんな生意気な口聞いていいと思ってんのかよ、お前、キャップ外された写真ばら撒かれたくなかったら
もう油と会話するのも飽きたし、何よりネタにもならなさそうなので冷蔵庫に矛先を変える。冷蔵庫、なんていったって冷蔵庫なんだから食べ残しのネタが一つや二つあるはずだと開けた先は広大な地平線。そこに転がる卵とハム。卵という存在と、ハムという存在。
いやしかしそれさえも実はちょっといじればネタになるんじゃないのかな! なんつってフライパンに油をひいてハムを炒めて飯を突っ込んでケチャップをどばりどばりと突っ込んでかき混ぜながらやっぱりネタにもならない、と思わせて油断してる卵を割ってみせる! さあどうだ! 晴天の霹靂だろ卵にとっては! でもそれで終わりじゃねえぞ、かき混ぜてやるのだ。かき混ぜた上にフライパンの上にじゅわりと広げてその上に飯を乗せれば、スゴイ可能性を秘めたネタに! なるかと思いきやただのオムライス。とかいって実はそのオムライスの具がすんげー面白いことなってたりしちゃったりしちゃったりして!
ケチャップで和えられた飯とハム。
2007年01月06日 23:14