■けど童貞

「ねえ、もう、終わりにしましょ」
「……」
「わかってるわ、でももう限界よ」
「……おま」
「いいの、あたしは大丈夫。あなたも、きっと、ううん、絶対あたしがいない方がいいの」
「おま」
「やめて! 今さら……やめて。あたしの心を、揺らすのはやめて」
「おまん」
「やめてったら! いつも貴方はそう!」
「おまん」
「いや! 聞きたく、ない……もう、行くわ……」
「おち」
「え?」
「おちん」
「駄目よ、それ以上は言わないで」
「おまん」
「言わないで! もうあたし駄目なの!」
「おちんち」
「イヤ! イヤよ! もう決めたの! あたしにはあたしの人生があるって! あなたのことは好きよ、今もそう、好きよ、でもね!」
「おまん」
「聞きたくないそんな言葉! これ以上はもう、駄目なの!」
「おまーん」
「もう行くわ……ありがとう


さよならっ」


バタンッ!


「おまん」

2007年01月13日 16:25