■三段落

ジリリ。

ジリリリと真夜中の三時にゴリラでも眉を顰めるぐらいデリカシーの無い音が鳴り響く。火災報知器が、何故だか鳴った。うちのアパートで火災報知器がなる原因は大きく分けて四つ「誰かが間違って押した」「酔っ払いがへべれけにプッシュ」「青春をこじらせてエルボー」「火事が起こった」

実に八割弱が娯楽の少ない人間によるうっかりファイアーなのだがそれでも「火事」の可能性は拭いきれず、次々と隣人達が外へ出てくる「何これ?」「何かあったんですか?」「#%&#!?」「*#$%」「&%##!」「$5&\....」

出てきた隣人の八割弱が中国人という新事実。このロイヤルチャイニーズフラッシュは、奇跡の女神が爆笑してjokerが五枚揃い、かつ隣の雀宅で四人同時に天和しかも全部ドラえもんとか起こったとしても勝てない威力。しかも七百度以下の火なら「強火」で済ませる国の住民なだけに全く動じてない。「それよりメンマがふやけちまう」といった風情だ。さすが大陸製は度量が違うなどと思いながら部屋に戻ると隣から叫び声、「メンマ」までは聞き取れたが。

2007年02月27日 04:33