僕のライス大。
ライス大って言葉、一度は聞いたことがあると思う。つまりライスの大盛りだ。
今日はいつもよりお腹が減ってるなー、とか。
あんまりお腹減ってないからライス大頼んで二人で分けようかー、とか。
この純金の女神像と全く同じ重さの何かを瞬時に入れ換えないとこの洞窟ごと崩れるトラップが発動する、が、しかし! 普通のライスの重さでは純金の女神像より軽くなってしまう……ならば! とか。
そういうときに頼むのがライス大。
で、このライス大の「基準」なんだけど、僕の働いているレストランではその「基準」が存在しない。ご飯をよそう人の気分によって量が左右される。
つまり万年生理ってぐらいエヴリデイ情緒不安定の僕がよそうライス大は、ホントにその日の気分によって量が全然違う。
普通の人が想像する大盛りが「ライス大」だとするなら、僕のは「真・ライス大」ぐらいの多さになってるだろう。
だからといって「真・ライス大ください」なんていうと、さらにそこに僕の気分が上乗せされて「真・ライス大・ネクサス」が出てくることになる。
「真・ライス大・ネクサス」を頼んだ日にはもう大変だ。僕のライスにかける全ての情熱が上乗せされ、出てくるライス大はもうちょっとした事件になるだろう。「湯けむり殺人ライス大~狙われた美人女将~」殺されたライス大を巡って船越英一郎が二時間ばかり推理するハメになる。
さらに「湯けむり殺人ライス大~狙われた美人女将~ください」なんて頼まれたら、もう手がつけられない。日本全土の炊飯器からちょっとずつライスをもらい出来たそのライス大は全長25メートル体重20トンの超巨大機動ライス大「六神合体・ライスダイガー」になってしまう。
ライスダイガーが現れたからにはもう安心だ。地球に恐ろしい怪獣が現れて「この星で一番でかいライス大をよこせ! よこさなければこの星を滅ぼす!」と言ったとしてもライスダイガーの持つ超・必殺技「シャイニングゴッドおかわり」で木っ端微塵なのだ。そう、地球の平和はライスダイガーに守られる! 強いぞライスダイガー! 僕らのライスダイガー! GO GO ライスダイガー!
ちなみにライス大は量に関わらず+100円。
2007年09月22日 18:58