■ミッフィー

ゴミ箱の話。

ゴミ箱、が、あると便利。そんな事実はもう何年も前に多分ソクラテスとか夏目漱石とか、まあとにかく偉人部の方々がさんざ言ってきたことだろうとは思うけれど、あえてここでもう一度言いたい。

ゴミ箱って便利。

最近ではむしろゴミ箱と同棲していない人なんて第一ボタン閉めてるホストぐらい希少種なんだろうけども、ここで僕はさらに問いたい

ゴミ箱の形って、不便じゃね?

ゴミ箱は便利だけど、形が不便。これは惜しい。死ぬほど惜しいことなんだ。めちゃくちゃな美人をやっと口説いて自分の部屋に持ち帰っていざセックス! と思ったらコンドームが全部湯葉だったってぐらい惜しいことなんだ。ゴミ箱は便利! 異議なし! だけどもゴミ箱の形が死ぬほど不便だと僕は思う。

あの形、あの円筒形、あれにゴミを直接入れるのは簡単だ。小学生だってできる。だが! ある程度の距離からあの円筒形に物を投げ入れるのなんて人間にできることの限界を超えている、超えているのだ! 何度投げてもゴミが入らない、入っても跳ね返って戻ってくる、ロナウドにインターセプトされる。様々な理由が重なりいつだってゴミ箱からゴミback on.ゴミと同時にストレスも溜まっていく。

じゃあゴミ箱の形を盃状にひらべったくしてみたらどうだろう?

それならゴミは確実に入りやすくなるだろう。ストレスもたまらないかもしれない。けれどそれじゃあゴミが丸見えなんだ! 平べったい盃の中にびっしりと敷き詰められた色とりどりのゴミたち、食べ物の残りかすやスナック菓子の欠片や調理中に出た生ゴミが所狭しと敷き詰められ異臭を放ちだし、めんどくせえとばかりにコンロで加熱してたら何だか美味そうなものができた……これがパエリアの始まりである! なんっつってたらスペインが日本人の膝砕き政策を打ち出しかねない、だから盃状のゴミ箱もメルト却下ダウン。

結局ゴミ箱はあの形になるしかない。つまり、ゴミ箱の限界はあそこなんだ。今こそ人間はゴミ箱時代に別れを告げ新たなゴミ処理方法、そう、バイオ改造されたゴミを食う猫とかを作るべきなんだ。ただの猫だとそれはそれで気持ち悪いので見た目はとびっきり可愛く、そうだキティちゃんみたいなのがいいな。それがてこてこ歩いてきてゴミを見つけたらお腹にある巨大な口がばかっと開いてゴミを食べるの! でも大きなゴミはダメだよ? キティが一度に噛み砕けるゴミの量はリンゴ三個分までなのぉ~!

サンリオに膝を砕かれる。

2007年10月02日 23:00