何気なく、ごく何気なく自分たちが包装している果物の値段がいくらか聞いてみた。
「このデコポンが一個千円、で、そこのメロンが一万円ぐらい」
正直驚いた。メインだけじゃなくサブの度肝も全部抜かれた。メロンが一万円はまだ何となくわかる。どこぞのマリ山アントワネッ子がセレブるために購入して「このメロンは一万円でしてよホホホ! これセバスチャン、リプトンがぬるくってよ!」的な会話をするために買うんだろう。むしろ驚いたのはデコポンの値段だ。
デコポンって、知らない人が聞いたらまたフリーターが暇つぶしに面白い語感の言葉だけで日記を書いてお茶を濁そうとしてやがる、そんなことしてたらお前の人生羽生名人が指毛まで白髪になるくらい悩んでも打開できないぐらい詰むぞ! って思うかもしれないけど、デコポンはれっきとした果物だ。突起物のあるいよかんだとでも思えばいい、そんなものが千円もするのだ。俺が一日働いても、このふざけた名前のみかんを八個しか買えないのだ。二十日働いても百六十個のデコポンを渡されてご苦労さんだ。そんで所得税として税務署で二十個食べられるんだ。どうせそうなんだ。知ってるんだ!
2007年12月16日 22:39