■頭のブートキャンプ

喉ガッサガサ。

年末にやってたフルーツのラッピングの短期バイトが、何故か市場で一日中声を張り上げていちごを売る、という業務にシフトしてから朝も夜も無く食った事もねえいちごを「うめえ! うめえよ! だから買えよ!」と叫んでいるうちに喉が生涯で一番枯れた。

なんていうかもう、喉っていうか軽くサバンナを思い出す感じ。ちょっとしたコヨーテとかガゼルとかなら全然住みたいレベルのパサパサ加減。今いい部屋ネットでサバンナの物件探したら新着の一番上に出れる自信ある。こんなに人生で自分に自信持ったの初めてなぐらい、出る自信あるわ。

そんなだから満足に喋る事もままならない。出す声出す声全てにもれなく濁点のサービスがついてくる上に、それが全部裏返って出るという過剰接待。「俺はいらないよ」という台詞を喋ろうとすると「ぉれゎい゛らなぃョ」とギャル文字変換されて相手に届けられる柳原可奈子リスペクトぶりにうんざり、さらに加えてハイトーンでの「いらっしゃいませー! いちごいかがですかー!」という台詞だけは何故か裏返る事もなくスッキリ出ると言うエコノミックアニマルぶりでうんざりの重ね着。

まあ雨降って地固まるっていうし、これが治ったら男子高校生が排卵しちゃうぐらいの美声が手に入るに違いないんだろうけどもネ! なあんて楽観する枯れ始めてから三日目の夜。未だ雨季の来る気配のない喉。

コヨーテに間借りさせて、家賃収入で余生送るか。

2008年01月02日 22:49