■まゆちゃんは年長組の古参

「ゆうくん、大きくなったらまゆと結婚してくれる?」
「うん! するよ!」
「ほんと!? 約束だよう!」
「もちろん、約束するよう!」
「じゃあ、指きりね!」
「うん!」
「せーのっ、ゆーびきーりげーんまーん、ウソつーいたーら針せーんぼーん飲ーます相手を本人ではなく、本人の大事な人間そう恋人に、しかも千本を一気にではなく一日三本ずつ飲ませることで徐々に苦しみを与えていくそうして999本飲ませ終わった後、一本だけ残った針を眉間に突き刺すことでそいつの人生のピリオドとするのだ。そうしてゆうくんと付き合った女を一人ずつ針の餌食にしていけばいずれゆうくんは私のもとに戻ってこざるを得なくなる。私は決してゆうくんに針千本飲ませたりなんかしないよ? だってゆうくんは私のお婿さんなんだから、それを引き裂こうとする女こそ針千本飲ーますべーき罪人! ゆーび切っ」
「タンマタンマタンマ」

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「ふーるさっともとめてはーないっちもんめ」
「だーんすなーがもっち、どの子がほしい?」
「あーの子がほっしい!」
「あーの子っじゃわっからん!」
「この子っがほっしい!」
「わったしっじゃなっいの!?」
「いや、もっちろん、そのつもり」
「じゃなーにっよこの子って!」
「そっういうゲームじゃん」
「ゲーム程度の関係なの!?」
「いーやだっから、これは」
「言い訳なんて聞きたくない!」
「花いちもんめなんだから」
「だっかーら、何よ!」
「この子、って言わなきゃ」
「私の前で言わなくたっていいじゃない、わざわざ! あてつけなの!?」
「もう歌でっも、何でもねえ」
「実家に帰ります!」
「ちょっちょちょっちょっ、ちょ待って!」
「いいえもう、待ちません」
「そそそ相談しましょっ!」
「法廷でね」

2008年01月05日 17:35