■クマのプーはん2

「やめ、やめておくれやすティガ之進はん!」
「オウ、コラ、ロビンの……わかってんねやろうな、ああ!? 店の女に手ェ出すっちゅうことは……店の商品くすねるっちゅうこっちゃでなぁ……」
「うう……すまへん……」
「なぁロビンの、中近東じゃあ店のもんに手ェつけた泥棒はどうなるか……知ってるか?」
「……」
「手ぇ切られて、二度と盗みなんざできひんようにされんねや……
 俺のアラビアン魂に火つけたな、ロビンの」
「!!」
「ティガ之進はん! 誤解どす、ロビンはんとわっちは別に」
「やかぁしゃあ! 俺の堪忍袋はもう開けゴマやねんで! それとも大阪湾でその汚ェ顔を洗って来るか、オオ!? 石釜風呂もサービスでつけたんで、アア!?」
「堪忍ぇ、堪忍ぇ!」
「プーはん、オメェもこんなチンチクリンに気に入られて災難やのう……
こんなっ!」
「ぐぅっ!」
「そこいら三流遊女すらっ!」
「ぐぇ!」
「身請けする金もねぇっ!」
「ぐふっ!」
「女衒風情によっ!」
「やめ、やめておくれやす! もう堪忍や、ティガ之進はん!」
「なんでェ……そんなにこのチンチクリンが大事かい……せや、ほなら、プーはん、アンタが俺の女になるゆうんやったら、コイツ、見逃したってもええで?」
「……」
「オラッ! どうなんやっ! はよ言わんとワイのアラビアンキックが、コイツのメッカに断食してまうで!」
「……わかりました」
「アカンッ! プーはん! アカン!」
「しやけど……」
「テメェは黙ってろ異教徒!」
「ジーザスッ!」
「そのへんにしときやす」
「あ……ピ……
 ピグレット姐さん!」
「なんや、ささくれた雌豚が何しにきたんや
 俺は今、泥棒をとっちめるのに忙しいよってな」
「ほう……してその泥棒は、どこにおりますのぇ?」
「見てわからんかい!」
「わかりまへんなぁ……わちきには、女衒をいたぶって女をモノにしようとする下衆しか、見えまへんなぁ……?」
「……ッ! この、クソババア!」


だからボツだっつってんだろ。

2009年07月12日 22:10


だから面白いってば。

投稿者 Anonymous : 2009年07月12日 22:59

だからかなり続きが気になるってば。

投稿者 Anonymous : 2009年07月13日 09:02

ティガ之進がアラビア人であることは理解

投稿者 ゾロアスター : 2009年07月13日 20:13