■暇なレジ打ちが考えていること

書店と取次店の仕組み

出版社と書店の間には、取次店というものが存在する。出版社から請け負った書籍をどこにどれだけ配本するかを書店からの補充要請やなどを加味しながら決定する、それが取次店というものらしい。

まあこんなことを言っても偏差値が八戸鉱山の海抜より低い貴様等のことだからどうせ「配本? ああ、二組のクバモトのこと? あいつ何か超ヤリマンらしいぜ。あいつがいつも持ち歩いてる臼に餅入れるだけでヤらせてくれるってさ」「オイやめろ! クバモトさんはそんな人じゃねーよ!」

とかいって土手リートファイトに興じちゃうだろうからわかりやすく例えると、マッカーサーの操縦するジープが出版社で、その荷台に乗ってる兵隊が取次店、んでその周りで「ギブミーギブミー!」っつってるのが俺たち書店なわけだ。

んでその取次店のことを俺たちは「トーハン」とか「トーハンさん」とか言ったりしてるんだけどどうやらこの日本にはトーハンと東西を二分するもう一つの取次店が存在するらしい。

それが「ニッパン」

神がアダムとイブを楽園から追放したとき、そのニュースを紀伊国屋エデン店に取次いだのがトーハン、ジュンク堂コキュートス店に取次いだのがニッパンだったという。そこから続く確執が未だに存在し、トーハンの人間にはニッパンの人間が赤黒いイボに包まれた異形に見え、ニッパンの人間にはトーハンの人間は幽鬼の如く青ざめた枯木に見える程に犬猿の仲なのだ。

だが神の寵愛を受けたものはトーハンだった! エデンを約束されたトーハンは光の中で生きることを許され、ニッパンはマグマと憎悪の滞留する地下での生活を余儀なくされた……だが最近頻発する地震……これはニッパンが地上に出てこようとする胎動に他ならないのではないか? 我々トーハンは、光の中で堕落している。ニッパンには勝てるのか……?

「心配することはないよ岩田くん」
「店長! どうしてここに!」
「トーハンとニッパン、その名前の由来を教えてあげよう」
「由来……!」
「トーハンとは十犯、ニッパンとは二犯……それぞれ犯した前科の数さ。我々はニッパンなどとは比べてものにならない胆力を備えている……犯罪すらも厭わないほどのね」
「そうだったんですか! だったら楽勝ですね!」

だがこの時まだ俺は、知らなかった。ニッパンの二犯がそれぞれ名状しがたい重罪なのに比べ、トーハンの十犯は、うち九犯が信号無視。一犯が、信号無視を注意されたのに無視だということを。

今、日本を震撼させる戦いが(ピッ)はーい、583円になりまーす、カバーおかけいたしますかー?

2009年07月16日 21:49


オフ喜利がんばって!

投稿者 美空ひばり : 2009年07月17日 11:45

わたしの働く本屋さんは、取次店がニッパンです。
ニッパンとトーハンがそれほど敵対関係だったとは知りませんでした。
わたしと岩田さんは決して交わる事の出来ない関係だということですね……。

オフ喜利、がんばってください。

投稿者 わたし : 2009年07月17日 20:52

わたしの働く本屋さんは、取次店がトーハンです。
トーハン最高。トーハン愛してる。トーハン岩田。

オフ喜利、がんばってください。

投稿者 Anonymous : 2009年07月17日 22:45

わかったぞ!
ニッパンとトーハンを足す。
ニッパン+トーハン=ニッパントーハン

はんの部分は重なり合って打ち消しあう。
ニッパントーハン-パンハン=ニットー

ニットー=日当
バイトがんばれってことだ!

投稿者 キバラシ : 2009年07月17日 22:51

>はんの部分は重なり合って打ち消しあう。

ここが何回読んでも納得できない。理系怖い。

投稿者 岩田 : 2009年07月18日 01:04