■おいアイツどうやらお前にくの字らしいぜ?

やらかしたー!

腰やらかしたー!

いやー何かホント書店勤務経験のある人間以外を最初の直線で八千馬身差つけるぐらいチギって説明すると、今日は朝からS-Book三箱に補充分六箱、地図共からの荷物が三箱、しかも午後から電撃の新刊が出てコミック担当がいないっていう斬新な地獄がオープンしてて「あれーこんなところに地獄あったんだー?」みたいなノリだったのよ。結構オシャレな拷問器具だねー、ぐらいのグルーヴでさ。

それで焦ったっていわけでもないんだけど、一階にある地図の荷物、一個十五キロぐらい、ああわかりやすく言うなら三千グラムの新生児五人分で、三千かける五のえーと、あ、十五キロだね。うん、いらなかったねこの計算。

まあそれを両手に抱えて計三十キロ。普段なら台車で運ぶんだけど、まあ原付だって六十キロまで出るんだから三十キロなんか余裕余裕とか思って、二階まで運び荷物を置いた瞬間。来たね。

ギックリ腰、って名前つけた人は本当に天才だと思った。マジギックリ。ギックリ以外の言葉が見当たらない。ビックリなんてもんじゃないよ、ギックリだよ。ほんと、とんだギプライズもあったもんだととりあえず深呼吸して立ち上がる。痛い。痛いが歩ける。真っ直ぐ立てる。お? なんだオイオイ、ギプライズ腰は動けなくなるとかいって余裕じゃん! 余裕で歩けるよー!

つって一時間後に見せた驚きの四十五度な。
テトリスのアイツが憑依したかってぐらいに腰が四十五度以上に上がらない曲がらない。最初は痛みながらも真っ直ぐ立ててたものがえ、なに、稲? 今年豊作? ってぐらいに頭をもたげてついには猿人フルスロットル。まさか一時間でこれまでの進化を無駄にするとは思わなかったよ俺も。百年続いたそば屋を俺の代でダーツバーにしてみました的展開にクロマニョンもさぞかし天国でガッカリしてたと思うよ。

それから腰は完全にその形のまま固まって、カウンターの上で作業するのにも肘をガッツリついて前のめりつまり「我が精鋭部隊が全滅だと!?」の格好じゃないとたつこともままならず、ついには台車を押さないと移動すら出来ないほど悪化。

よくお婆ちゃんとかが乳母車を押して歩いてるけれども、その理由がようやくわかったわ。腰が曲がって固まっちゃうとあれ押さないととてもじゃないけど歩けない。万が一道端でアレを失おうものなら、それこそ前のめりにそのまま倒れて「ガキの描く家の屋根」みたいなオブジェが地面に一個できあがる。

それでもなんとか一通り仕事を終わらせ、自転車を台車代わりに押しながらなんとか帰宅。こんなにくの字じゃあコンビニでご飯を買うこともできないし、女の子とのデートだって異常に天井が低いバーとかにしか行けない。

まあとにもかくにも明日は病院に行くかあ、なんて無理やり納得させようとしても仕事が出来ない生活もままならない絶望感は筆舌に尽くしがたく、もう俺このまま死んじゃってもいいかななんて思いながらパソコンの前に座ったとき、全く痛みが走らなかったときのあの安堵感。何時間でもパソコンの前なら座ってられる事実が俺に与えたあの希望! あの光!


色んな意味でもうダメだと、ね。

2009年10月07日 21:21


けっこう20代中盤あたりでギックリ腰になる人いますよね。
ぼくも24なんで、重いもの持つときはビクビクしてます。

とにかく、お大事に!

投稿者 Anonymous : 2009年10月08日 00:32

>「我が精鋭部隊が全滅だと!?」の格好

例え方の発想がすごすぎる。何この才能…!
お大事に。

投稿者 Anonymous : 2009年10月08日 03:12

例えが相変わらず秀逸ですごい笑ったけど笑い事じゃない。
どうかお大事に。早く治りますように。

投稿者 Anonymous : 2009年10月08日 09:28

皆さんおっしゃってますけどお大事になさってくださいね。

投稿者 Anonymous : 2009年10月08日 11:26

腰痛は癖になるから、しばらくは重いものをもったりせず、お風呂にゆっくり入るなどして温めて養生してください。ニンニン。

投稿者 くのいち : 2009年10月08日 19:49