■プロファイリングっ子

「ってー! 遅刻遅刻ー!」
「やだーもー! 学校が目と鼻の随分先ー!」
「わわっ! ハプニング!」

ドッシーン!

「いたたたたた……」
「いたたたたたた……」
「キャッ!」
「えっ?」
「ちょっとアンタ! 私のパンツ見たでしょ!」
「え、み、見てないよそんな青と白のシマシマ……」
「見たんじゃないこのバカ! エッチドスケベヘンタイ幼卒の母親がロシア人父親が日本人で、今は父の仕事を手伝うという名目で日本に来ているがそれは真っ赤な嘘! 何故なら、あの日、そう、あの日父親の研究室から垣間見えたまるで人の精神を、あるいは宇宙の起源すらも冒涜した異形と、それに向かって満足気な笑みを浮かべる父親を見てしまってからというもの、何もかもが信用できなくなってしまい、あれは悪夢だったのか、それとも悪夢が真実になったのか、恐怖と好奇心がないまぜになった精神は今にも父親に事の真相を問いただしそうになってはいるけれどそんなことをしては自分の大事なものが、そう、家族が壊れてしまいそうな気がしてできなかったが、それは長くは持たなかった。ついに頭をもたげた好奇心が父親への詰問を許可してしまい、その口から恐るべき真相を聞いたあなたは父親を勢い余って殺害! 何食わぬ顔で生活しているが、その実今でも真相を知った刺客に怯えて暮らしてるくせにー!」
「な、何を……」
「いたぞ! 博士を殺害した犯人だ!」
「くそっ! 小娘! お前は人質だ、こっちへ来い!」
「嫌よ離してっ!」
「暴れるなっ、うわっ!」
「キャッ!」

ドッシーン

「いたたたたた……おい、犯人逮捕の邪魔をするな!」
「いたたたた……キャッ! み、見たでしょ!?」
「何をだ、本官は何もそんな青と白のシマシマ……」
「やっぱり見たんじゃないエッチバカドスケベ旅行好きで生活に何不自由なくこのままゆっくりと死んでいくことに疑問も抱かない自分だったが、ある妙な事件に首を突っ込んでからというものの人生がジェットコースターのように目まぐるしく変わっていった。その事件は、件の生物学の権威が殺された事件で、まるで異形の生命体を作り出そうとしていた博士がその息子によって殺されたのだ。正義の名の下に殺害犯の青年を捕まえねばならないが、あの研究所で見た異形たちを生み出した博士、その狂気が正義とはまったく思えない、その悶々とした中でそれでも職務をまっとうするしか能の無いヘタレのくせにー!」
「な、何を、本官は決して……!」
「おい何をしている! 犯人が逃げ」

ドッシーン!

「キャッ! パンツ見たでしょこのエッチバカドスケベヘンタイ音楽のジャンルでいうとサイコビリーが好きー! 特にメテオスー!」
「お? お嬢ちゃん話せるねえ」

2009年10月14日 19:26


いい萌え超能力物が書けそうですね。

投稿者 高畑 : 2009年10月14日 21:49

本当に天才ですね。

投稿者 Anonymous : 2009年10月15日 14:03