部屋の蛍光灯が寿命。
いやーホントこれ以上何書いても蛇足になるぐらい最初の一行で俺に起こってる出来事の正鵠射たわー。射た上にロープの反動を利用してのラリアットで昏倒したところを引っ掴んでからのチキンウィングフェイスロックだわー。
ホント要する必然もないくらいに一行目の通り。もう部屋の蛍光灯が点けてから二時間を過ぎてからチカチカしだして、消えるには至らないまでもいつふっと消えてもおかしくない状態。
んで、まあ、これがさ、女性の四人に一人が尿漏れでさらにその中で五人に一人がムエタイのキックボクサーで、さらにその中で五千人に一人だけがかかる難病に冒された我が最愛の妻ならさ。手術に立ち会い手を握りながら
「がんばれ! 大丈夫! 大丈夫がんばれ! はいメス!」
「旦那さん、できれば奥さんの手を握ってやってください」
「そのこてっちゃんみたいなところ切除した方がよくない?」
「旦那さん」
みたいなこともできるんだけど所詮蛍光灯。そりゃ交換すれば蘇るよ、そうそれはわかっている、わかってる上で、ええと、なんていうか、俺、あと一ヶ月ぐらいでここ引っ越すんだよね。
あと一ヶ月、たった一ヶ月のために蛍光灯を交換するのはなんか凄く勿体無いというか、いやでもその一ヶ月すらもちそうに無いぐらい限界に来てはいるんだけども! でも、でもさ!
癪じゃん!
蛍光灯交換してから引っ越して、ふと不動産屋みたらこの物件が「蛍光灯新品!」とか書かれてたら癪じゃん! そんで入居した人が「うわー! 広いし安いし駅からも近いし蛍光灯も全然明るい! ありがとう魔法使いのおばあさん!」「ホッホッホ、お安い御用じゃよシンデレラ」ってなったらすんげー癪じゃん! 最後の蛍光灯に関してはババアてめぇの魔法でもなんでもなく俺の努力だからな! それだけは十二時過ぎても明るいまんまだからな! って言いたくても言えないんだぜ!?
だからもう何とかこの蛍光灯で引っ越すまでを乗り越えたいんだけども、そうなると間違いなく残り三週間ぐらいのところで闇の住人になって、ご近所からも「あ、ゴブリンだったんですね」みたいな目で見られることになるのは明白で、ああああああ、もうわかったじゃあ蛍光灯換える! 換えるけど、蛍光灯に俺の写真張って「私が換えました」ってメッセージと連絡先と源氏名添えたメモ張っておくわ! 国分寺ナンバーワン蛍光灯ホストの座は、俺のモノだからな……!
2009年10月19日 20:31
蛍光爺がやってくる
投稿者 Anonymous : 2009年10月21日 19:41