■テンペスト/池上永一

テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)


初めて来た街でふらっと入った立ち飲み屋。しょぼくれた店内の隅っこで一人泡盛をあおる女がいたから話しかけてみたら、なんとやけにしゃべりが達者。話おもしれーなこのネエちゃん、昔水商売でもしてたのかな? なんて思って「なんか接客業とかやってました?」って聞いたら「ううん、昔ちょっと首里城で王妃やってたぐらい」とか言い出して思わずキョトン。そんな俺を見てクスリと笑いながら上目に「聞きたい?」はい、聞きたいです「そっか、じゃあ、えーと、あ、あたしのパパが国家反逆罪で処刑された話はしたっけ?」えー! 何それどういうことー!?
みたいな小説。

2011年07月15日 12:10